3日まとまった4月の米新車販売台数は、前年同月比19.8%増の98万2131台だった。消費者心理の回復が一進一退するなか、2カ月ぶりに100万台を割り込んだ。メーカー別では米ゼネラル・モーターズ(GM)が首位。3位のトヨタ自動車は2割増を維持したが、大規模な販売促進策によるてこ入れ効果が薄れてきた。トヨタは販促期間を延長した上で内容も拡大する。
米調査会社オートデータによると、年率換算の販売台数は1121万台。前年同月(923万台)は大きく上回ったが、3月の実績(1178万台)を割り込んだ。GM幹部は電話会見で「消費者心理は着実に改善しているが、回復ペースは予想より遅い」と語った。
メーカー別ではGMが7.2%増の18万4000台で首位を維持。米フォード・モーターは25.7%増の16万3000台と、トヨタを抜き2位。4位はホンダの11万4000台。5位のクライスラーは乗用車が好調で、昨年の法的整理後で初の2けた増を記録した。
日産自動車は小型車「ヴァーサ(日本名ティーダ)」などが好調で、伸び率は35%増と大手で最大。韓国の現代自動車と傘下の起亜自動車も好調で、両社合計は7万4000台と日産を約1万台上回った。
トヨタは3日の電話会見で、4月末までとしていた販売キャンペーンを6月1日まで続ける意向を示した。リコール(回収・無償修理)問題による販売減を食い止めるため、3月からゼロ金利ローンなどを導入。3月の販売は4割増えたが、4月の増加幅は24%増に縮小した。5月は「レクサス」全車種でも低金利ローンなどを提供する。(ニューヨーク=小高航)
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