京都市では水族館、大阪市ではサッカースタジアム。 箱モノ建設をめぐる行政の判断に注目が集まっています。 課題は「市民の理解」と「カネの算段」です。 京都市では7日、水族館の建設に反対する市民グループが住民投票の実施などを求めて市役所を訪れました。 問題にされているのは、京都市が所有する下京区の梅小路公園にオリックス不動産が計画している国内最大級の内陸型水族館です。 初年度に予測されている来場者は200万人で、京都市は土地使用料など年間1億1,300万円の収入を見込んでいます。 市には先月、水族館の設置許可を求める申請書が提出されていて、市長の判断が注目されています。 「一番大事な市民の意見を聞くということをしていない。市民にはきちんと賛否を問うことなしに設置許可を出すということについて、私たちは断じて認められない」(市民グループの弁護士) 一方、大阪市では梅田の北ヤードにサッカースタジアムを建設する計画について、平松市長とJリーグの鬼武チェアマンらが2回目の会合を開きました。 新スタジアムは、ワールドカップの決勝戦に必要な8万人が収容できる施設として期待されています。 大阪市はワールドカップの日本招致委員会に対し、現在、長居競技場を会場に開催都市に立候補していますが、7日の会合で北ヤードの新スタジアムも会場に加えることを決めました。 ただ、500億から1000億円程度かかると見込まれる建設費用の調達の見通しが立っていないなど多くの課題が残されています。 (05/07 19:12)