7日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に続伸した。17時時点では前日17時時点に比べ1円51銭の円高・ドル安の1ドル=92円08~11銭近辺で推移している。国内外の株式相場が下落したことを背景に投資家がリスクをとりにくくなるとの見方から円買い・ドル売りが優勢だった。国内輸入企業の円売り・ドル買いが出ると急速に伸び悩んだ。
日銀が午前9時過ぎに臨時で即日に始まる2兆円の資金供給オペを実施した。欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)など欧米中銀が同様の方向に動くとの思惑を誘った。「リスク回避姿勢が弱まる」(国内銀行ディーラー)と円売り・ドル買いの材料とする向きが多かった。円の安値は92円78銭だった。
日本時間今夜に米雇用統計の発表を控え、取引を控える参加者も多かった。円の高値は90円99銭で、9時~17時の値幅は1円79銭と大きかった。
円は対ユーロでも大幅に続伸。17時時点では同2円67銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=117円09~14銭近辺で推移している。欧州諸国の財政問題への不安から円買い・ユーロ売りが優勢だった。朝方は114円台で推移したが、急ピッチで円高・ユーロ安が進んだため、海外短期筋がユーロの買い戻しが入り、円は伸び悩んだ。夕刻になって欧州勢が加わると、リスク回避からの円買いが入り、再び円は上げ幅を拡大する場面があった。対ユーロ相場でも値動きが荒かった。
ユーロは対ドルで続落した。17時時点では同0.0083ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.2713~16ドル近辺で推移している。ギリシャ緊縮財政の実行性への不透明感からユーロ売り・ドル買いが優勢だった。主要国7カ国(G7)財務相が電話会談でギリシャ問題を扱うと伝わったため、ギリシャ問題への不安が緩和し、ユーロが下げ幅を縮める場面もあった。〔NQN〕
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日経平均(円) | 10,364.59 | -331.10 | 7日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 10,365.77 | -154.55 | 7日 10:42 |
英FTSE100 | 5,075.74 | -185.25 | 7日 15:42 |
ドル/円 | 90.94 - .96 | -2.65円高 | 7日 23:36 |
ユーロ/円 | 114.80 - .82 | -4.96円高 | 7日 23:36 |
長期金利(%) | 1.280 | +0.010 | 7日 17:56 |
NY原油(ドル) | 77.11 | -2.86 | 6日 終値 |
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