81年4月、映画「白日夢」の製作発表での佐藤慶さん(中)。右は愛染恭子
俳優の佐藤慶さんが2日に肺炎のために都内の病院でなくなっていたことが6日、明らかになった。81歳だった。
佐藤さんの名前を一躍有名にしたのが、81年に武智鉄二監督の「白日夢」。女優・愛染恭子とのラブシーンで“本番”を行ったことが、世間の賛否を呼び、大きな話題を集めた。
愛染は「『白日夢』では私は新人だったのに、私をヒロインとして目立たせるために脇役に徹してくださった。いろいろ教えてくれる、お父さんのような人だった」と“戦友”の死を悲しんだ。同作以降も佐藤さんが愛染の監督作のナレーションを担当するなど、交流は続いた。昨年、愛染がメガホンを取って「白日夢」をリメークした際には、佐藤さんに出演をオファーする計画もあったが、佐藤さんが体調を崩していたため、断念したという。