野球談議に花が咲く白鵬(左)と赤星憲広氏=東京・墨田区の時津風部屋(撮影・会津智海)
「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
横綱白鵬(24)=宮城野=が、原点回帰でのV14を誓った。6日、東京・墨田区の宮城野部屋で行われたテレビ番組の収録で、プロ野球元阪神の赤星憲広氏(34)と対談。夏場所へ向けて、「基本」の大切さをテーマに掲げた。
プロ野球の始球式を2度経験し、赤星氏のファンだったという白鵬は「競技こそ違うが、通ずるものがあった。やっぱり基本が大事。相撲は押し、突き、寄りが基本。基本を忘れずにやりたい」と言葉に力を込めた。
時津風部屋での出げいこでは、赤星氏が見守る中、豊ノ島らを相手に21番を取って全勝。テーマの「基本」の動作を確認するように、寄りを中心とした相撲に終始。14度目の優勝へ順調な仕上がりを見せた。
収録後には、部屋の前で赤星氏とキャッチボールをした。白鵬は「話をしたこともうれしいけど、何よりもキャッチボールしたことがうれしい」と子どものようにはしゃぎ、赤星氏は「横綱はワンランク、ツーランク上の横綱を目指していると感じた」と感想を述べた。
(2010年5月7日)