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26万5千人の頭上、航空ショー 日米親善デー−岩国
2010年5月7日(金)掲載
「日米親善デー」に詰めかけた見物客の人波で埋まった現滑走路周辺(新管制塔から撮影)
岩国市の米軍岩国基地が一般開放された5日の「日米親善デー」には全国各地から航空ファンや家族連れなど約26万5千人(基地発表)が詰めかけた。岩国基地滑走路1千メートル沖合移設で完成した新滑走路が29日に運用開始されるため、現滑走路を使用しての航空ショーは今回が最後。

基地周辺道路は同日早朝から入門を待つマイカーや観光バスの列ができた。基地内に入った航空ファンらは滑走路そばの絶好の撮影ポイントを確保しようと猛ダッシュ。米空軍のF16ファイティングファルコン戦闘機や米海軍のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機などのフライトデモを望遠レンズをつけたカメラで追っていた。

黒い機体の高々度スパイ偵察機U2が韓国の基地から飛来。基地上空でその性能を披露するサプライズも。日米親善デーにU2が姿を見せたのは初めて。

航空自衛隊のブルーインパルスが航空ショーの最後を飾り、6機編隊飛行や曲技飛行を披露した。

この日、基地報道部は新滑走路を離着陸する航空機の管制をする新管制塔(高さ約66メートル)に報道関係者を案内。同塔から基地内の撮影を許可した。沖合移設で拡大した基地が一望できる。

市基地政策課がまとめた航空ショーのリハーサル、本番の騒音測定データによると、70デシベル以上が5秒間以上続いた騒音は基地北側の川口町で1日と2日が2回、3日91回(うち100デシベル以上1回)、4日86回(同1回)、5日121回(同3回)。基地南側の尾津町で1日0回、2日1回、3日105回、4日87回(同1回)、5日86回(1回)。

「爆音がひどい、航空ショーをやめさせろ」などの苦情は3日28件、4日37件、5日34件の計99件寄せられた。
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