視聴率10%=視聴率が7.6〜12.4%である確率が95%web R255月 6日(木) 12時 5分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合この視聴率というのは、テレビの番組やCMがどのくらい見られているかを示す数字であり、その高低や移り変わりから国民の関心の度合いや社会の動きをうかがい知る、といった社会調査的な面で利用されたりもします。いうまでもなくテレビ局は視聴率を番組制作・編成のマーケティングデータとして活用し、広告代理店はテレビの広告効果を測るときの指標にします。わずか数%の差が番組の内容やテレビ局の収益に大きな影響を与える視聴率ですが、どのように計算されているのでしょうか? 視聴率は母集団(テレビを所有する全世帯から病院、事務所、寮、マスコミ関係者のいる世帯などを除いたもの)から無作為に抽出したサンプルから推定した数値です。関東地区を例にとると、約1760万世帯から600世帯をランダムに選び、視聴率計測器を設置しています。たとえばある番組の視聴率が10%だったら、この600世帯のうち60世帯がその番組にチャンネルを合わせていたということであり、必ずしも母数の10%=約176万世帯が視聴していたとは限りません。つまり、サンプル調査には誤差が生じます。 現在、視聴率調査を独占しているビデオリサーチ社の調査方法だと、サンプル数600、信頼度95%の場合、視聴率が10%だったときの誤差は±2.4ポイントです。要するに、「視聴率10%」というのは、厳密には「視聴率が7.6〜12.4%の範囲内である確率が95%」なんですね。ということは、ひょっとしたら冒頭であげた『ズームイン!!』の視聴率は2桁に乗っていたかも。なお、視聴率20%なら誤差は3.3ポイントとなり、50%に近づくにつれ誤差は拡大します。よく「1%を争う視聴率戦争」なんていいますけど、誤差の方が大きいんですね。 じゃあ、精度を上げるためにサンプル数を増やしたら? と思われるかもしれません。しかし、誤差をいまの半分にするだけでも調査世帯は4倍の2400世帯、コンマ以下の数字に正確性を求めるなら300万世帯は必要といわれており、さすがにコストがかかりすぎます。なので、視聴率は、「ある程度の誤差を考慮に入れれば、それなりに意味のある数字だ」くらいにとらえるのよいでしょう。 (R25編集部) ※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです ※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております 【関連記事・情報】 ・ 質問と選択肢次第で「世論」は変わる? (2010.04.20) ・ 飼い主心を巧みにくすぐる 「犬の住民票」が大好評! (2010.03.18) ・ 足立区が「課」創設で話題! 「シティプロモーション」とは? (2010.03.18)
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