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【大リーグ】

松井712日ぶり本塁で刺した!! バットは無音、チーム6連敗

2010年5月7日 紙面から

ヒザOK!レッドソックス戦の7回1死一、二塁、ユーキリスの安打を本塁へ好返球するエンゼルスの松井秀=フェンウェイパークで(共同)

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 【ボストン阿部太郎】エンゼルスの松井秀喜外野手(35)は5日(日本時間6日)、当地でのレッドソックス戦に左翼(5番)で先発。今季初めて中1日で守備に就き、7回には二塁走者を本塁で刺し、2008年5月23日のマリナーズ戦以来712日ぶりに補殺を記録した。一方の打撃は3打数無安打と精彩を欠き、5月は打率1割5厘(19打数2安打)。M1と迫る日米通算1500打点はまたしても持ち越しとなり、チームも1−3で6連敗。敵地での6連敗は11年ぶりとなった。

 ずっと忘れていた感触だった。1−2で迎えた7回1死一、二塁。ユーキリスの左前打に、松井が猛然と前進した。捕球すると、本塁へ素早い送球。少し横へそれたボールを受けた捕手ナポリが二塁走者スクタロにタッチして本塁生還を阻止し、712日ぶりに補殺を記録だ。

 今季守備に就くこと4試合目。両ひざの手術を乗り越え、指名打者では決してつかない記録をやっと残した。2年前も本塁補殺。報道陣が「2008年5月23日以来の…」と聞こうとすると、「補殺。うふふ。よく(前回の記録を)見てますね」と言葉を継ぎ、「外野手としてはホームで刺すのは最高、一番の見せ場といっていい。うれしいですよ」。追加点を防ぐ貴重なプレー。ソーシア監督が「松井はこの球場の構造を分かっている」とリベラを外して中1日での左翼起用に応えた。

 ところが、「5月5日」に「55番」のバットは湿ったままだった。昨年までエンゼルスのエースだったラッキーに、ゴロの山を築いた。3打席とも変化球を引っかけるという悪循環に「(ゴロが多いのは)結果として(不振の)一つの兆候でしょうね」。5月は1割5厘。本人も認めざるを得ないスランプだ。

 チームも長いトンネルから抜けられない。敵地では1999年以来11年ぶりに6連敗。4番はく奪とはいえ、クリーンアップを任せられる主軸は「長いシーズン打てない時期もあって当然だし…。チームの勝利につながってこないのが、一番あれ(残念)ですよね」と責任を負った。6日(日本時間7日)は、レッドソックスの松坂が先発する。DICE−K撃破で、チームも、自身も上昇気流に乗せるしかない。

 

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