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薬剤使用とにおいを軽減生産性を改善する生菌剤の利用
大胆な手法で経営を安定化させる林田商事Mに聞く
独自の二大方針
 宮崎県児湯郡川南地区で木城農場を経営する林田商事(株)は、40年前から豚飼いを始め、地元でも「老舗」の部類に入る養豚業者。現在、母豚2,000〜2,500頭の規模を誇るまでに成長したが、「老舗」ながらも既存の方法にとらわれず、独自の事業方針で業績を上げているという。その成功の要因について、同社飼料畜産部の石川義秀部長に話を聞いた。
400Kg級の母豚を見る石川義秀部長(右)
400Kg級の母豚を見る石川義秀部長(右)
大きくて元気な母豚
 同社のモットーは大きく分けて二つ。一つ目は大きくて体力のある母豚づくりだ。一般的には母豚は給餌制限を行い、大きくなり過ぎない(太りすぎない)ように飼育する。大きくなり過ぎた母豚は体に脂肪がつき、産子数減・受胎不調や乳量不足などの問題が起こるとされているからだ。ところが、ここでは初回交配までは給餌制限するが、それ以降は母豚が欲しがるだけの餌を与え、標準よりも遥かに大きな母豚を育てる。良い母豚を育てるには母豚にかかるストレスを取り除くのが一番と考え、(1) 餌の制限、(2) 狭さ、(3) 寒暖差という母豚の3大ストレスのうち、一番対応しやすい「餌の制限」を解決しようと決めたのが発端だ。一般的な母豚が270〜280kg程度なのに対し、ここの母豚は400kg前後。豚舎にいる母豚を見て誰もがその迫力に驚く。どっしりとして安定感があり、大きく丸々としているその健康的な姿は、取引先ならずとも「この母豚なら大丈夫」という安心感を覚える。
 大きくしても、母豚に遊びの期間を与えず効率良く受胎させることにより、脂肪の代わりに筋肉が体にしっかりと付くため、乳量減少などの問題は無縁。平均産子数は少ないが、体が大きく体力のある母豚からは粒ぞろいの大きな子豚が生まれ、離乳体重は6.3〜7kg(19日齢)にもなる。
ピンク色で元気のよい子豚
ピンク色で元気のよい子豚
設備の出費は最小限に
 このような好成績を収めるグループの農場設備は最新式ばかり揃っていると思いきや、実はそうでもない。石川部長によれば設備に関して「これ以上費用は削れない」というほど、無駄な出費を抑えるのが同社のもう1つのモットー。
 木城農場の哺乳豚舎は開放型で、温かい土地柄とは言え豚が常に外気に触れている大胆な設計。自分たちで溶接作業を施して柵を作った豚舎もある。長い歴史の中では、最先端の設備・技術を追いかけ続けた時期もあったが、その頃は経費がかさむばかりで、ここ5〜6年で考え方を見直して現在の方針に至っている。今では経費もスリム化して事業は安定、当然残る利益も増えてきた。
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