名城、一転「友好ムード」大阪で予備検診&会見
名城(左)はカサレスにフィギュアを、カサレスは名城に帽子をプレゼントし友好ムード(中は枝川会長) |
◆ え!?プレゼント交換&記念撮影 ◆
王者・名城信男の3度目防衛戦の予備検診が6日、大阪市内のホテルで行われた。昨年9月の初対戦時以来となる挑戦者カサレスとの対面。前回は激しい舌戦を繰り広げた両陣営だけに、ひともんちゃくが予想されたが、一転して落ち着きたっぷり。お互いにプレゼント交換した後は記念撮影を行うなど、試合2日前とは思えないほんわかムードに包まれた。
◆ 名城「でも試合はKOしたい」 ◆
パンチならぬプレゼントの応酬だ。予備検診後の記者会見もお開きとなったその時、名城陣営の枝川会長がおもむろに立ち上がり、カサレスに歩み寄った。前回の会見では舌戦を繰り広げた2人。乱闘か!?会見場がにわかにざわめいたが「プレゼントや」と1万9800円もする高級“名城フィギュア”を会長から手渡され、カサレスもこの日一番の笑顔を浮かべた。「すごくきれいなおみやげをいただいて感謝してるよ」。しかもサプライズはそれだけで終わらなかった。立ち去ろうとする名城陣営を遮るように、今度はカサレスが大きな袋を持って現れた。
「ナシロにプレゼントするために持ってきたんだよ」。カサレスが持参したのはソンブレリートと呼ばれる、帽子の形をした定番のメキシコ土産だった。こちらは1つ15ペソ(約150円)と安いが、名城も「うれしいっす」。ただしカサレスの変ぼうぶりには「前回とは打って変わって紳士的で逆に不気味。前回の方が良かったです」といぶかしがった。
「あさってはプレゼントじゃなくて、パンチの交換をしたいね」。最後の最後、カサレスは笑いをとることも忘れなかった。これには名城も「コメントうまいですね…」と悔しがるばかり。しゃべりでは一本とられた王者だが「(前回はドロー防衛だけに)分かりやすい形でKOしたい」の宣言通り、リング上ではもちろん負けられない。
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[ 2010年5月7日付 ]
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