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入退院の末…バイプレイヤー佐藤慶さん死去

81年4月、映画「白日夢」の制作発表で記者の質問に答える佐藤慶さん(中央)。左は武智鉄二監督、右は愛染恭子さん
81年4月、映画「白日夢」の制作発表で記者の質問に答える佐藤慶さん(中央)。左は武智鉄二監督、右は愛染恭子さん
Photo By スポニチ

 渋い脇役や悪役としてテレビや映画などで幅広く活躍した俳優の佐藤慶(さとう・けい、本名慶之助=けいのすけ)さんが2日午後4時19分、肺炎のため東京都世田谷区の病院で死去した。81歳。福島県出身。葬儀は近親者のみで行った。喪主は長男純(じゅん)氏。

 関係者によると数年前に体調を崩して以降、入退院を繰り返していた。昨年は映画「カイジ 人生逆転ゲーム」などに出演したが、今年初めに再入院。長男夫婦にみとられて息を引き取ったという。

 福島県会津若松市役所に勤務しながら演劇に熱中。1950年に上京し、俳優座養成所で学んだ。大島渚監督(78)の「青春残酷物語」(60年)への出演をきっかけに「日本の夜と霧」「絞死刑」「儀式」など同監督作品の常連に。残虐なやくざの親分や冷酷なエリートといった悪役で存在感を発揮した。

 81年の映画「白日夢」(武智鉄二監督)では愛染恭子(52)との“本番”が話題となった。ドキュメンタリー映画「東京裁判」など、落ち着いた低音の声質を生かしてナレーションの分野でも活躍した。

 ◆佐藤 慶(さとう・けい)1928年(昭3)12月21日、福島県生まれ。「人間の條件/第3・4部」(59年)の脱走兵役で映画デビュー。60〜70年代には黒木和雄監督、新藤兼人監督、今井正監督ら巨匠の作品に多数出演。舞台「イーハトーボの劇列車」では紀伊国屋演劇賞を受賞。テレビでも、NHK大河ドラマ「太閤記」「風林火山」などで重鎮的な役を演じ続けた。

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