元横綱・若乃花が企画したChanko Dining若 六本木店=東京・六本木(撮影・開出 牧)
元横綱3代目若乃花で、実業家の花田勝さん(39)が企画したちゃんこ料理店「Chanko Dining若」の運営会社が6日、東京地裁に破産を申し立てた。
運営会社は東京都港区に本社のある「ドリームアーク」(大森幹也社長)など関連3社。帝国データバンクによると、負債総額は09年7月末の時点で約4億4700万円とみられる。
ドリーム社などによると、国内外15カ所で展開していた店舗は一部を除き、フランチャイズ契約していた別法人によって営業継続される見通し。
帝国データバンクによると、ドリーム社は花田さんを代表取締役会長として02年7月に設立。ちゃんこ店のほか「うどんダイニング若」なども運営し、最盛期の07年7月期には売上高約16億円を計上したが、その後は低迷が続いた。最近は各店舗の従業員らとの間で残業代未払いなどをめぐるトラブルも起きていた。
花田さんは08年11月に会長を辞任。その後は経営に全く関与していないという。
六本木本店は6日夜も平常通りに営業し、本紙の取材に、店員は「すでに経営する会社が変わっているので何も分からないし、言えない。寝耳に水というか、もう(破産した会社とは)関係ない立場ですので」と困惑気味に語った。