左脇腹痛で出場選手登録を抹消された中日・井端弘和内野手(34)の離脱期間が長期化する可能性が6日、出てきた。この日、名古屋市内の病院で痛めた肋骨(ろっこつ)を精密検査した結果、骨折はしていなかったものの、骨挫傷と診断されたもよう。現時点で復帰のメドは立っていない。またこの日、中日は一部選手がナゴヤドームで練習。辻発彦総合コーチは「3人にチャンスがある」と井端の代役候補として岩崎達郎内野手(25)谷哲也内野手(24)岩崎恭平内野手(24)の3人を併用していくことを示唆。“二塁戦争”を勝ち抜いて、何としても頭角を現したい。
「骨挫傷と言われました。10日間で復帰できる? それは分かりません。1カ月間? それも分からないですね」
1日の広島戦(マツダ)で左脇腹に死球を受けて5日に抹消された今回の離脱。チームの方針によって詳細は不明だが、骨挫傷といえば一般的に打撲と骨折の中間で、完治には1カ月程度はかかるといわれている。
「医者からはボクの回復力にかかっていると言われました。10日間で復帰できることもあると思います。とにかく1日でも早く復帰できるよう頑張ります」。今後は数日間、安静にした後、練習を再開することになりそう。長期離脱となればチームに大きな影響を与えるが、井端といえば驚異的な回復力を誇るだけに早期復帰の可能性は残されている。 (兼田康次)
◆W岩崎&谷、2番二塁チャンスだ
井端の離脱は痛すぎる。だが、この3人からすれば、これ以上にないチャンスだ。『2番・二塁』という井端の代役を誰が務めるのか。辻総合コーチはこう発言した。
「3人にチャンスがあると思うよ。調子のいい選手を(落合監督は)使うんじゃないかな」。同コーチのいう3人とは岩崎達、谷、岩崎恭だ。3人は1学年違いの同タイプ。まずは3人の争いに勝って、代役の座を奪い取らなければならない。
“抹消初日”となった5日の阪神戦(ナゴヤドーム)では岩崎恭がスタメン出場しながら犠打、三振、二飛で交代。その後、谷が守ったが、こちらも二飛、二ゴロ併殺打と結果を残せなかった。この2人はいずれも1軍ではノーヒット。開幕から1軍にいる最年長の岩崎達は井端が死球を受けた1日の広島戦(マツダ)で途中出場し、適時打でプロ初打点も記録したが、現時点では同じスタートラインに立っているようだ。
「あんまりチャンスは多くないと思うんで、少ないチャンスを生かしたい。いつも以上のことはできないから、自分の力を100%出せれば」
こう気合を入れるプロ2年目の岩崎恭は2軍でリーグ最多の7犠打、チームトップの6盗塁を記録するなど小技と足が魅力。「チャンスをモノにしようと思うときのう(5日)のような結果になる。何とか自分の力を出したい」と話す谷は2軍で打率3割4厘、3本塁打に加え、チームトップタイの10打点と勝負強さとパンチ力がウリだ。「いつでも試合に出られるように準備しています」と静かに話す岩崎達には堅実な守備と1軍で培った自信がある。
5日の試合後、落合監督は「オレは(見極めが)早いから。オレが、使えない、と思ったら来年いないから」と話している。井端が帰ってくるのは最短で15日のオリックス戦(ナゴヤドーム)。その間、5試合が予定されているものの、スタートラインが同じだからといって機会も均等にあるわけではない。1、2打席で結果を残せなければ取ってかわられ、次の出番は巡ってこないかもしれない。目をギラつかせてチャンスを奪うしかない。 (兼田康次)
この記事を印刷する