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きょうのコラム「時鐘」 2010年5月7日
連休に少し遠出を、と思ったが、いざ車を動かすとなるとおっくうになった。北陸はまださほどでもないが、高速道の渋滞には閉口する
「1000円では渋滞にも文句は言えぬ」と、首都圏や関西に住む知人たちは言う。ふるさとへのUターンも、渋滞回避が大問題で、遅い時間に出発して早めに帰る人たちが増えた。帰省先でのくつろぎの時間は削られることになる。果たして1000円高速はありがたいことなのか、ただ慌ただしいだけなのか その料金が、平日でも上限2000円になるのか、ならないのか。雲行きの怪しい話が、また一つ増えた。いまの料金体系を見直して、「原則無料」とした選挙公約に、ブレーキがかかった。苦肉の策の見直し案が出たが、それにも見直せ、と声が出た 見直しの連発で、話はさっぱり分からなくなる。が、政治家よりも「選挙屋」と呼ぶにふさわしい人たちが、派手に火花を散らしていることは、はっきりと分かる。そのとばっちりが、われわれを見舞う 渋滞は厄介だが、いつかは前に進める。高速道の迷走運転は、危険極まりない。やがて痛い目が待つ。 |