金総書記、昨年11月に海上決死隊創設を指示
南浦西海司令部将校が朝鮮中央テレビに出演して証言
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、昨年の大青海戦での敗北(11月10日)直後、南浦にある西海艦隊司令部を訪問し、「戦闘の技術、機材の現代化」「海の決死隊準備」などについて言及していたことが明らかになった。朝鮮中央テレビが建軍節(4月25日)記念に制作したテレビ向け記念番組(4日に再放送)に出演した海軍第587連合部隊所属の軍官(将校)、キム・グァンイル氏が明らかにした。
この番組で同氏は、昨年11月に金総書記が部隊を視察した当時の模様を回顧しながら、「最高司令官同志(金正日)はまだうす暗い早朝に部隊にやって来て、停泊した艦船に乗った。そこで艦船の武器、戦闘技術、機材などを現代戦に対応させ、さらに近代化するよう指示して下さった」と述べた。
当時、金総書記は別の艦船にも乗船して訓練を見守りながら、「同務(関係者)らは自分がなぜこの部隊によくやって来るのか理解しているか。最高司令官の信頼がそれだけ厚いからだ。今後も訓練をさらに強化し、海上決死隊の英雄を育てなければならない」と述べたという。同氏が番組内で伝えた。
韓国政府関係者は「北朝鮮587部隊は南浦にある西海艦隊司令部の単体号(露出を避けるために数字で表示した部隊名)だ。大青海戦での敗戦直後、金総書記がこの地を訪れて“海上決死隊”などと発言したのは、哨戒艦『天安』が沈没した今から考えると、非常に意味深長だ」と述べた。
大青海戦から17日後の昨年11月27日、朝鮮中央通信は金総書記が金英春(キム・ヨンチュン)人民武力部長(次帥)、キム・ジョンガク総政治局第1副局長(大将)、イ・ヨンホ総参謀長(大将)ら軍首脳部を引き連れ、587部隊を視察したと報じていた。しかし「金総書記は海軍力強化のための課題を提示した」と説明されただけで、その内容についての具体的な言及の内容については報じていなかった。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
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