金総書記訪中:北京で中朝首脳会談

昨日人民大会堂で夕食会、きょうは最高委員会で会談

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、訪中三日目となる5日に北京へ到着し、人民大会堂で胡錦濤主席と首脳会談を行った。会談では、北朝鮮による6カ国協議への復帰問題や、両国の経済協力などについて話し合った。金総書記は会談直後、胡主席主催の歓迎夕食会に出席した。

 夕食会には呉邦国・全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)や温家宝首相ら、中国の最高指導部(共産党政治局常務委員ら)が数多く出席したという。

 金総書記が乗った車は現地時間の午後5時(韓国時間午後6時)ごろ宿泊先の釣魚台を出発し、同5時20分に人民大会堂に入り、夜10時10分ごろ宿泊先に戻るのが目撃された。

 胡主席と金総書記との首脳会談は夕食会直前に簡単に行われ、6日午前にも追加の会談が行われる可能性があるという。

 北京の外交筋は「通常、外国の首脳を迎える歓迎夕食会は午後6時30分から7時ごろ開催されるため、今回は懸案について十分に話し合う時間はなかっただろう。そのため、首脳会談は6日午前にも追加で行われる可能性がある」と述べた。

 金総書記は訪中四日目となる6日にも、中国の最高指導部と相次いで会談を行った後、夕方には胡主席と共に、北京テレビ大劇院で開催される北朝鮮の血の海歌劇団による歌劇「紅楼夢」を観覧する模様だ。

 4日に列車で大連を出発した金総書記は、5日朝7時30分ごろに北京近くの天津に到着し、同市の張高麗党書記の案内を受け、同地域の経済の中心地、濱海新区を視察した。その後、車で午後3時30分ごろ北京に到着し、釣魚台国賓館18号閣に宿泊した。

 金総書記が乗った車が北京に入ったこの日の午後、北京市内中心部の長安街などでは、周辺道路まで交通が全面的に遮断され、人民大会堂周辺にも武装した警察官が数多く配置されるなど、厳戒態勢で警備が行われた。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

【ニュース特集】金総書記4年ぶり訪中

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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