徐々にデフレから脱却する日本経済

 日本経済が徐々にデフレのトンネルから抜けつつある。新興国への輸出が伸び、内需低迷にもある程度歯止めがかかった。

 毎日新聞が主要上場企業119社を対象に景況感を調べたところ、72社(60.5%)が「景気は緩やかに回復している」と答えた。ただし、「回復した」との回答は2社(1.7%)だった。3カ月前の調査では、「徐々に回復」との回答は30社(25.2%)にすぎなかった。今後の景気見通しについても、約60%の企業が好転を予測し、再び悪化すると答えた企業はなかった。

 一方、地方銀行85行の2010年3月期決算は、合計で5000億円以上の利益が出た。昨年は4600億円の赤字だった。不良債権比率も大きく低下した。

 日本銀行は先月30日に発表した経済見通しで、今年の国内総生産(GDP)予測値を1.3%から1.8%へと上方修正した。鉱工業生産指数も、08年のリーマン・ショック以前の90%まで回復した。日銀は「需要が徐々に増え、来年には消費者物価もプラスに転じる」と予測した。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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