ショートトラック:李政洙と郭潤起、3年間資格停止

選手生命が絶たれる可能性

談合問題で「真実をめぐる攻防」を繰り広げた李政洙(写真右)と郭潤起(同左)は、スケート連盟の懲戒によって、選手生命最大の危機を迎えた。/写真=李泰景(イ・テギョン)記者

 ショートトラック代表選考会での談合問題が発覚し、大きな波紋を広げたバンクーバー冬季五輪2冠王の李政洙(イ・ジョンス)=檀国大、21=とリレー銀メダルの郭潤起(クァク・ユンギ)=延世大、21=に対し、「資格停止3年」という極めて重い処分が下された。

 大韓スケート連盟賞罰委員会は先月29、30日、当事者に釈明の機会を与えるなど懲戒の手順を踏んだ後、3日に懲戒内容を記した書留郵便を当事者に発送した。李政洙の関係者は5日、「李政洙と郭潤起が、賞罰委員会から資格停止3年という内容の通知を4日に受け取った。大人たちが及ぼした過ちのために、選手にとっては非常に過酷な処分だ」と話した。

 今回の懲戒は、先月22日に文化体育観光部・大韓体育会・スケート連盟で構成された共同真相調査委員会が勧告した「資格停止1年」よりはるかに重い処分だ。資格停止の3年間、二人は国家代表選考会など国内外の大会に一切出場できないため、事実上選手生命を絶たれる危機を迎えた。

 スポーツの基本精神に反するショートトラック界の「助け合い」「分かち合い」に対する社会的な批判がかなり強かったことが、今回の重い処分につながった、とスケート連盟関係者は説明している。また先週、賞罰委員会に出席した李政洙と郭潤起が反省の姿勢を見せず、談合を否定する主張を繰り返したのも逆効果となった。この結果、スケート連盟を管轄する文化体育観光部も、選手らに厳重な懲戒を課すことを望んだという。

 チョン・ジェモク・コーチは、冬季五輪と世界選手権の際に出場選手の決定に圧力を加えた事実が共同調査委員会の調査で明らかになり、「永久除名」の懲戒処分を受けた。チョン・コーチは今後、個人としてのコーチ活動は続けられるものの、スケート連盟の役員や審判、代表チームの指導者としての資格は認められない。また、スケート連盟が主管する各種大会のコーチ席にも座ることはできない。

 郵便で懲戒内容を伝えられた選手とコーチは、異議があれば7日以内にスケート連盟に再審査を要請できる。スケート連盟は異議申請を受けた場合、30日以内に再審査を行い、理事会を通じて懲戒を確定することになっている。ただし、該当選手とコーチが結果を受け入れられない場合には、大韓体育会に異議を申請できる。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る