障害者の男、タクシー運転手から5億ウォン詐取
出所後も詐欺行為に手を染める
「遺産相続のための訴訟費用として、350億ウォン(約29億7000万円)を貸してくれたら、資産管理人に選任する」と持ちかけた障害者の話を信じ、タクシー運転手が5億ウォン(約4200万円)をだまし取られた。
釜山市で個人タクシー事業を営むPさん(52)は2005年、自分のタクシーに乗せた、下半身まひの障害を持つC容疑者(41)からこのような話を持ち掛けられた。「父親から350億ウォンの遺産を相続したが、義理の母親との間で遺産をめぐって裁判沙汰になっている。訴訟費用を貸してくれたら、資産管理人にしてあげる」。Pさんはこの話を信じた。C容疑者が通帳を改ざんし、実際には3500ウォン(約300円)しかない残高を、350億ウォンあるかのように見せかけたためだ。さらに、インターネットで検索した大法院(日本の最高裁判所に相当)裁判官の名義を借り、「相続財産をめぐる訴訟の審理を行っているが、現在500億ウォン(約42億4400万円)を大法院の金庫に保管しており、近日中に支給する」という文書を偽造し、Pさんをだました。
その後、C容疑者はPさんに対し、たびたび金を要求し、1年ほどの間に約4億7000万ウォン(約3990万円)の金を、生活費などとして受け取った。Pさんは所持金が減り、自分の個人タクシー事業の免許はもとより、住んでいた家も手放し、さらに知人から借りた金も返せない状況に陥ったため、検察へ告発される事態となった。
告発を受け、検察がPさんに対する捜査を進める中で、C容疑者による詐欺行為が発覚し、C容疑者は懲役1年6月の実刑判決を受け、刑務所へ収監された。
C容疑者は08年5月末に出所した後も、詐欺行為に手を染めた。妻が持病のため死亡し、生活費がないとして、「訴訟費用を支払えなければ、遺産を国庫に納めなければならない」とだましたり、「訴訟をあきらめるのか」などと、半ば脅迫的な口調でPさんを急かしたりして、24回にわたり、約2900万ウォン(約246万円)をだまし取った。
釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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