金総書記訪中:北京へ移動、最高指導者らと会談へ

4日夜、大連を出発

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、訪中2日目の4日午後7時ごろ、大連での1泊2日の日程を終え、専用列車で北京へ向け出発した。

 金総書記は5日朝6-7時ごろに北京へ到着し、その日のうちに胡錦濤国家主席や全国人民代表大会(全人代=国会に相当)の呉邦国常務委員長(議長に相当)、温家宝首相といった中国の最高指導者らと相次いで会談後、胡主席が主催する歓迎夕食会に出席するものとみられる。

 一方、金総書記は4日午前、大連の経済技術開発区を訪問し、大連第3埠頭(ふとう)の建設現場などを視察した。大連第3埠頭は、韓国や日本、米国などの外資系企業が集中している経済技術開発区に隣接した、輸出入専用のコンテナ・ターミナルだ。金総書記はこの日、宿泊していたフラマ・ホテルで、大連市の夏徳仁党書記をはじめとする関係者や、現地の企業関係者らと昼食を共にした。

 金総書記が大連で1泊したことから、当初は2泊3日と予想されていた今回の訪中の日程は、4泊5日以上になるものとみられる。一部では金総書記が、今月6日に始まる、北朝鮮の「血の海歌劇団」による『紅楼夢』の公演を、中国の指導者らとともに観覧するのではないかとの見方も出ている。「血の海歌劇団」は2日午後4時ごろ、金総書記の訪中に合わせるかのように、遼寧省丹東市経由で中国へ入国した。

 一方、北朝鮮は、金総書記が中国へ向かった今月3日から6日まで、中朝国境地域の軍部隊や国家安全保衛部(秘密警察)、人民保安部(内務省)などに対し、「非常勤務令」を発令したことが分かった。北朝鮮情勢に詳しい消息筋は、「北朝鮮が内部で非常勤務令を発令したのは、行動が明らかになった金総書記が、帰国する際にテロなどの脅威にさらされるのに備えるためではないか」と語った。

大連=池海範(チ・ヘボム)記者

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

【ニュース特集】金総書記4年ぶり訪中

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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