消費者ために菓子の中身減らした!?

 ヘテ製菓の「サブレー」が大好きな主婦(55)は、大型スーパーで初めての製品を発見した。サブレーはクッキーに似た焼き菓子15枚が細長い箱に入っているというスタイルを20年間余り守り続けてきたが、主婦が見つけたのは2枚ずつ「ミニ包装」された48枚入りというスタイルだった。

 これは「昨年3月から、高カロリー・低栄養食品を学校の売店などで販売しない法律(子供食生活安全管理特別法)が施行されたのに伴い起きている変化」と、食品医薬品安全庁のキム・スチャン食生活安全課長は説明する。

 内容量を減らした製品も登場している。三立食品は「ピーナッツサンド」を120グラムから95グラムへ、「ミルクサンド」を120グラムから110グラムへと減らし、飽和脂肪酸の含有量を抑えた。

 また、農心は2004年、「セウカン(韓国版えびせん)」シリーズの一つ、「米セウカン」を発売した際、従来のセウカンの分量(90グラム)の約半量(40グラム)を2パックつなげた製品を出した。農心関係者は「(1パック当たりの)分量を減らせば食べる量が減るし、封を切った製品がしけるのも防げるという消費者からの提案により、変更した」としている。

 パッケージの方法を変えただけで、製品自体のカロリーや栄養は同じため、「目先を変えただけ」という批判もある。それでも「1パックの単位量を減らしただけでも、過剰摂取を防ぐ効果がある」と、食品医薬品安全庁のパク・へギョン栄養政策課長は話している。

金慶和(キム・ギョンファ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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