ゴルフ:申智愛&宮里、「155センチ全盛時代」を築くか(下)

 両選手がトップクラスに浮上するまで世界の女子ゴルフ界は、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)とオチョアが席巻していた。両選手とも、身長170センチの筋肉質な体系で、ショットの飛距離が270ヤードを超えるパワーの持ち主だった。だが、申智愛と宮里の登場で、そのスタイルが完全に変わった。

 両選手とも小柄な体格のため、飛距離が短いという弱点を抱えている。LPGAの統計によると、申智愛の今年のドライバーショットの飛距離は232.1ヤード(87位)、宮里は235.8ヤード(77位)だ。一方、飛距離が最長のミシェル・ウィーは272.8ヤードと、その差は40ヤードにもなる。

 両選手はこのようなハンデを、集中力と正確さで克服した。両選手ともウッドショットがアイアンショットに匹敵するほど正確で、アプローチやパットの正確さでもほかの選手らを圧倒している。

「新女王は今秋に登場する」

 では、両選手の今後の行方はどうなるのだろうか。宮里は米女子ゴルフツアーで今季3勝目を挙げ、賞金ランキングと最優秀選手(MVP)の順位で首位に立っている。一方、今季はエンジンのかかりが遅かった申智愛は、日本ツアーで1勝を挙げたのを機に、上昇ムードに乗るものとみられる。申智愛は、「本当の争いはLPGA大会が集中する夏以降になると思うので、見守ってほしい」と語った。

 Jゴルフ解説委員のイム・ギョンビン氏は両選手について、「宮里はスイングが大きいため、飛距離は申智愛より5-10ヤード長いが、ショットの一貫性は申智愛のほうが優れている」と分析した。

閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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