半導体市場、過去最大の好況到来か(下)
今年はスマートフォンがけん引役を果たす。米アップルの人気携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」が人気を集めると、さまざまなスマートフォンの発売が相次いでいる。スマートフォンは普通の携帯電話端末よりもメモリーが多量に使われる。例えば、LG電子の一般の携帯電話端末には平均で0.7ギガバイトのメモリーが使われるが、同社が今月発売したスマートフォン(LG-LU2300)には5ギガバイトのメモリーが搭載されている。
■増産競争再び
半導体を大量に使用するIT製品も続々登場している。アップルのタブレット型パソコン「iPad」には、フラッシュメモリーが最低16ギガバイト使われている。世界で初めてグーグルのOS「アンドロイド」を搭載したテレビを開発し、発売を控えているGPNCのパク・ヨンウム社長は、「グーグルテレビにはメモリーが一般のテレビよりも10倍使われる」と説明した。
これまで投資を手控えていた半導体メーカーは、半導体価格の高騰を受け、再び増産競争に乗り出した。フラッシュメモリー分野では東芝が脅威となる。
サムスン電子とフラッシュメモリーの業界首位を争う東芝は、1000億円を投じ、四日市工場に新規ラインを建設する計画だ。ハイニックス半導体に次ぐDRAM3位のエルピーダメモリも600億円を投資し、東広島工場で生産設備をアップグレードする。
しかし、大規模投資では韓国がリードしている。今年2兆3000億ウォン(約1950億円)の投資を見込んでいたハイニックスの権五哲社長は、好況を受け、追加投資を検討していることを明らかにした。また、5兆5000億ウォン(約4650億円)の投資を予定していたサムスン電子も、今年7月までに追加投資規模を明らかにする計画だ。
半導体の好況は当面続くとの見方が有力だ。世界的な金融危機で独キマンダ、米スパンションなどが経営破たんし、ライバル企業が減り、大多数のメーカーが多額の負債を抱えているだけに、生き残った大手メーカーには有利な局面が続きそうだ。
白剛寧(ペク・ガンニョン)記者
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