半導体市場、過去最大の好況到来か(上)
世界の半導体市場における主力製品DRAM((記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)=DDR3、1ギガバイト=の価格は、昨年1月に0.94ドルまで下落したが、今年4月末には2.69ドルを付け、2倍以上急騰した。昨年末に1.65ドルまで下落したフラッシュメモリー(16ギガビット)の価格は4ドルを付けた。1-3月期に過去最高の売上高と営業利益を上げたハイニックス半導体の権五哲(クォン・オチョル)社長は3日、「押し寄せる注文の60%前後をやっと消化している状況だ」と語った。
半導体価格がこのように急騰する中、スマートフォン(PDA〈携帯情報端末〉の機能が付いた携帯電話)、iPad(アイパッド)、グーグルテレビなど多くの半導体が使われるIT製品が続々と登場し、過去最大の半導体好況が訪れるとの期待感が高まっている。
■好況の背景
半導体市場の好況は、2008年の金融危機以降、半導体メーカーが生産設備の拡充を中断したことによる供給不足が要因だ。昨年下期以降、世界的に景気が回復し、半導体に対する注文が増えている。特にマイクロソフト(MS)が昨年10月に発売した基本ソフト(OS)の「ウィンドウズ7」が人気を集め、パソコン需要が伸びている。
ウィンドウズ7を搭載したパソコンには、DRAMが以前の製品の2-4倍使われる。ウィンドウズ7の市場シェアは急速に伸びている。韓国MSの張弘国(チャン・ホングク)常務は、「発売から5カ月でウィンドウズ7の世界シェアは10%を超えた」と述べた。ウィンドウズ・ビスタのシェアが10%を超えるまでには1年4カ月かかった。
半導体景気がこれまでで最も好調だった2004年当時、けん引役はデジタルカメラとMP3付き携帯電話だった。人々がフィルムではなく半導体(フラッシュメモリー)に写真を保存し始めたのもそのころだ。
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