金総書記訪中:現在の健康状態は?

左足を引きずって歩く金総書記、脳卒中の後遺症か

随行員が支え、髪の毛もまばら

 中国・大連に滞在している北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が左足を引きずりながら歩く姿をとらえた最新映像が3日、TBSテレビのニュース番組で放送された。

 金総書記は同日午後6時ごろ、大連の富麗華大酒店(フラマ・ホテル)のロビーを歩いて玄関に向かう際、右足だけを動かし、左足は事実上引きずって歩いているように見えた。左手の動きもほとんどなく、右足に重心を置いて歩いている様子だった。日本のメディアは、「金総書記が非常に余裕のある様子で歩く姿をとらえた」と報じたが、実際は不自由な足のせいで、正常な歩行が難しいとみられる。

 2008年8月ごろ脳卒中で倒れたとされる金総書記は、昨年4月の最高人民会議の際、左足を引きずるようにして主席檀に姿を見せた。

 ある医学専門家は、「右脳に脳出血や脳梗塞(こうそく)を起こした後、生理学的な後遺症として、左腕はもちろん、左足を自由に使えなくなったようだ。脳卒中を起こしてから1年半が過ぎても左腕と左足をまともに動かせないということは、脳卒中による後遺症が、すでに回復困難な状態になっているとみられる」と話した。一方、日本のメディアは3日、「足が不自由な金総書記の右側には随行員が寄り添い、金総書記を支えていた」と報じた。

 また、金総書記の写真を見ると、髪の毛もかなり薄くなったように見える。これについては「老化による脱毛とも考えられるが、人工透析を受ける患者で脱毛がひどくなるケースもある」という見方が出ている。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

【ニュース特集】金総書記4年ぶり訪中

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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