金総書記訪中:大連到着後に3度外出

「李克強副首相の夕食会に出席」

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が3日午前5時15分(韓国時間6時15分)、中朝国境地帯の丹東を通過し、中国を訪問した。金総書記の中国訪問は、北朝鮮が1回目の核実験を行う前の2006年1月以来、4年ぶりとなる。政権獲得後の中国訪問は、00年と01年、04年、06年に続き今回で5回目。

 金総書記は今回の訪中で、胡錦濤国家主席、呉邦国・全国人民代表大会常務委員長、温家宝首相、習近平国家副主席など、中国の最高指導部と相次いで会談を行い、デノミネーション(貨幣呼称単位の変更)以降の経済難の打開を目指した両国の経済協力や経済支援案、韓国で発生した哨戒艦「天安」沈没事故以降の北東アジア情勢、6カ国協議の再開問題などについて話し合うものとみられる。胡主席は、昨年10月に北朝鮮を訪問した温家宝首相を通じ、「都合のいい時期に中国を訪問してもらいたい」と、金総書記を公式に招請した。

 北京の外交消息通は、「金総書記がきょう午前、専用列車で丹東に到着し、丹東駅で中国共産党対外連絡部や遼寧省政府の出迎えを受けた」と語った。丹東駅に30-40分滞在した金総書記は、午前6時ごろ、乗用車で最初の訪問地である遼寧省の港湾都市・大連に移動した。同日夜には、大連・棒槌島にある中国指導層の保養施設で、中国最高指導部が主催する夕食会に出席した。夕食会は、李克強副首相が主催したものと思われるが、公式には確認されていない。金総書記は同日、宿泊先から3度外出した。

 金総書記は3日夜、大連の富麗華ホテルに宿泊した。金総書記は4日中に専用列車で北京に向け移動し、4日夕刻あるいは5日ごろ、胡錦濤国家主席ら中国の最高指導部と首脳会談を行うものとみられる。

 金総書記の今回の訪中には、金永春(キム・ヨンチュン)人民武力部長、金基南(キム・ギナム)朝鮮労働党中央委秘書、金永日(キム・ヨンイル)労働党国際部長などが同行しているという。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

【ニュース特集】金総書記4年ぶり訪中

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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