ベトナム財務省のゴー・バン・トゥアン金融政策局長は「急速に発展するベトナム経済は韓国の1960－70年代の状況と似ている。韓国の驚くべき経済発展と危機克服経験がベトナム経済にとって大きく役立っている」と述べた。ベトナムの金融政策を統括するトゥアン局長は、韓国の京釜高速道路に言及し、「経済成長過程で経済・金融インフラを積極的に建設し、国民の力を引き出した韓国のノウハウから学ぶ点は多い」と話した。

　以下はトゥアン局長の一問一答。

―韓国経済から積極的に学ぼうとする理由は何か。

　「ベトナムは人口9000万人の40％が若い層だ。また、政治が安定しており、資源が豊富な上、発展速度が非常に速い。韓国の60－70年代とさまざまな面で似ている。韓国が歩んできた過去半世紀の経済開発経験は、ベトナムにとっては一種の『羅針盤』のような役割を果たす」

―経済発展における重要な要素は何か。

　「経済、金融部門でさまざまなインフラが整わなければならない。また、国民の底力が結び付き、相乗効果を生む必要がある。韓国政府は強い政府主導による開発と高い教育熱で高度成長を成し遂げた。ベトナムも教育熱が韓国に劣らず高く、誠実で勤勉な国民が経済成長を下支えしている」

―韓国との経済交流による成果は。

　「韓国の信用保証基金と協力したベトナム投資開発銀行（VIDB)が企業を対象とする保証業務、輸出保証業務を行い、ベトナム企業に対する資金支援が大きく増えた。さまざまな部門の国家戦略を立てる上で、韓国政府のコンサルティングが大きな役割を果たしている」

宣政敏（ソン・ジョンミン）記者