速度違反取り締まり逃れるスプレー販売、無罪判決

 速度違反検挙用の無人カメラでナンバープレートが判読できないようにする特殊なスプレーを販売した二人が公務執行妨害などの罪に問われた裁判の上告審で、大法院(日本の最高裁判所に相当)第2部は2日までに、公務執行妨害罪に関しては無罪を言い渡した。大法院は控訴審判決を支持し、被告二人に対し、自動車管理法違反の罪でそれぞれ罰金500万ウォン(約42万3000円)の判決を下した。

 問題となったのは、自動車のナンバープレートに塗布する反射傾向スプレー。被告は2005年から同スプレーを1300本生産し、スピード違反取り締まりを逃れようとする運転者に1本6000ウォン(約500円)で販売したとして、公務執行妨害と自動車管理法違反の罪に問われていた。

 これに対し、裁判所は「スプレーを塗布し、ナンバープレートの識別が不可能か困難な状態にしても、証拠隠滅や警察官による取り締まり業務を妨害する行為と見なして処罰するのは難しい」と判断した。裁判所はまた、スプレーを使用する行為は、速度違反取り締まり機が設置された車線を避けて運転する行為やナンバープレートを隠して運転する行為と大差なく、警察による交通取り締まり方法も無人取り締まりだけではないとし、そうした点も無罪判断の根拠になると指摘した。

李明振(イ・ミョンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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