異常低温で各方面に影響
スポーツ・レジャー産業も打撃
春の寒波が続き、予想以上に農業に大きな打撃を与える見通しだ。
20年ぶりに4月に雪が降った全羅南道羅州市・霊岩郡地域のナシ農家は、花が凍り、受粉が不可能な最悪の状況に陥った。羅州ナシ農協は、羅州市と霊岩郡のナシ農家の60-70%が冷害の被害を受け、秋の収穫量が大幅に減少するものと懸念している。また、慶尚南道星州郡庁の集計によると、マクワウリ農家4913戸中、4808戸が被害を受けたという。農林水産食品部の関係者は「果物、野菜などで問題が深刻だ。ただし、田植えは5月から本格化するため、今のところ問題はない」と語った。
すでに農産物物価が上昇している。3月にはダイコンやハクサイなど野菜価格が、1990年の統計開始以降、最高値をを記録した。特にハクサイの場合、先月の消費者物価が昨年比104%以上高騰した。ネギ(71.9%)、ジャガイモ(42.3%)などの上昇幅も大きい。農家が卸売市場で販売する生産者物価も急激に上昇している。サンチュ(73.7%)、ホウレンソウ(63.8%)、ナシ(22.5%)などの価格が昨年より大幅に上昇した。
天候不順により春の外出が控えられていることで、関連サービス業の業績も悪化した。
1-3月期全体のサービス業生産は5.6%増加したが、リゾートコンドミニアム運営業の生産は7.0%減少した。芸術・スポーツ・余暇関連サービス業の生産も前年に比べ3.4%減少した。2月と3月にそれぞれマイナス6.5%、マイナス5.5%を記録した。スポーツ・レジャー関連サービス業だけに限定すれば、4.4%の減少だった。この分野の統計が始まった2005年以降、最大の減少率だった。
3月から春物の販売を始めた衣類業界も、売り上げが減少した。3月の衣服小売販売額は1.4%減で、マイナスに落ち込んだ。一方、小売業のうち、自宅にいながら商品を買えるインターネット・ショッピングモールは売り上げを伸ばした。1-3月期の販売額は26.4%の増加で、一けたの伸びにとどまったデパート(9.0%)、大型スーパー(5.9%)、スーパーマーケット(3.9%)とは対照的だった。
一方、寒い春は暖房用エネルギー消費を増加させた。韓国電力の1-3月期電力販売量は12.2%増加した。ガス業生産増加率も13.8%で、2005年10-12月期(15.5%)に次いで最も高かった。
李陳錫(イ・ジンソク)記者
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