スマートフォン躍進、ノキア・サムスンも堅調
スマートフォン(多機能携帯電話端末)の人気で、世界の携帯電話業界に地殻変動が起きている。業界各社の1-3月期決算は、業界1、2位のノキアとサムスン電子が堅調だったのに対し、3-5位のLG電子、モトローラ、ソニー・エリクソンは不振が目立った。そこに食い込んだのは、予想通りに米アップル、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)などのスマートフォンだった。業界地図は「ビッグ5」主導からノキア・サムスンと人気スマートフォン各社の二大勢力に再編されつつある。
ノキアの販売台数は1-3月に前年同期比15.6%増の1億780万台だった。中低価格のスマートフォン市場を集中的に攻略する戦略で、営業利益率は12.1%を確保した。
サムスン電子は中高価格のタッチスクリーンフォンの販売が同3倍に伸びたことで、販売台数は6430万台に達した。営業利益率も12%台を記録した。
一方、業界3位のLG電子は、1-3月期に2710万台を売り上げ、市場シェアは維持したが、営業利益率は1%台に低下した。スマートフォンに高価格帯の市場を奪われた。
ソニーエリクソンの販売台数は1050万台で、同27.6%減と不振にあえぎ、営業利益率は同様に1%台に低下。モトローラは同42.2%減の850万台にとどまり、赤字から脱却できなかった。強力なライバルの出現で、体力の弱いメーカーから苦境に立っている格好だ。
これに対し、スマートフォンは目覚ましい伸びを示した。アップルは「iPhone(アイフォーン)」を875万台売り上げ、30億7000万ドル(約2881億円)の収益を上げた。業界では中堅だった台湾の宏達国際電子(HTC)もスマートフォンで1億7400万ドル(約163億円)の営業利益を上げ、業界大手を追い上げた。
張祥鎮(チャン・サンジン)記者
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