JLPGA:申智愛が優勝、世界1位へ秒読み

 申智愛(シン・ジエ、22)は先月、ロレーナ・オチョア(28)=メキシコ=が引退を宣言したとき、「正直言ってうらやましかった」と語った。絶頂期の輝きを保ったまま引退するのは申智愛の夢でもあるからだ。APなど多くの外信が、「オチョアの後を継ぐ女子ゴルフ界の第一人者」と名指しする申智愛は2日、日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアーで、劇的な逆転勝ちにより、今シーズン初勝利を飾った。

 同日、千葉・鶴舞カントリー倶楽部(6485ヤード・パー72)で行われたJLPGAツアー「サイバーエージェント・レディスゴルフトーナメント」最終日。首位スタートの有村智恵(日本)に4打差をつけられ、6位タイだった申智愛は、ノーボギー・6バーディーで通算8アンダー・208とし、2位タイの飯島茜と古閑美保(共に日本)を2打差で破った。申智愛の追い上げに苦しんだ有村は、5位タイ(通算4アンダー・212)と崩れた。これで、申智愛はJLPGAツアー通算4勝目、優勝賞金1260万円を獲得、「今年に入りスチールに変えたシャフトを、この大会から再びグラファイトに変えた。二日連続ノーボギーだったのでうれしい」と語った。

 一方、メキシコで行われている米国女子ツアー「トレスマリアス選手権」では、第3ラウンドまでで宮里藍(日本)が通算13アンダー・206をマーク、2位タイのミシェル・ウィー、ブリタニー・リンシコム(共に米国)を1打差で抑え、トップを走っている。崔羅蓮(チェ・ナヨン)はトップから2打遅れた4位タイ(11アンダー・208)。これが引退試合となるオチョアも6位(10アンダー・209)につけ、優勝争いに食い込んでいる。

 トレスマリアス選手権の結果によっては、申智愛が毎週発表される世界ランキングで韓国人選手としては初めて1位になる可能性も出てくる。先月26日の世界ランキングでは1位がオチョア(9.11点)だったが、2位・申智愛(8.76点)、3位・ヤニ・ツェン(台湾・8.72点)、4位・スーザン・ペターセン(ノルウェー・8.46点)、5位・宮里藍(8.19点)らが追い上げをかけている。

 世界女子ランキングは、米国・日本・ヨーロッパ・韓国・オーストラリアの女子ゴルフ5大ツアーと米女子プロゴルフ2部ツアーにおける最近2年間の成績を基準に決められている。大会賞金額が高く、最新の成績であるほど点数の比重が高い。

閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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