野球:SK、直近44試合で38勝(下)

◆プロ野球人気の上昇、他球団が強くなってこそ

 最近SKのホームページの掲示板には「野球の神様をガンダルフに」という書き込みが掲載され、注目を集めている。

 ガンダルフとは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する、長いあごひげで知られる白髪の魔法使いのこと。連勝が途切れるまで「ひげをそらない」ことにした金監督の言葉に掛けたものだ。つまり、今後もSKが連勝することで、金監督のあごひげがガンダルフのように長くなってくれることを願ったのだ。

 すでにSKはすべての球団からマークされている。27日に光州で行われたKIA戦の前、KIAのチョ・ボムヒョン監督は、SKの関係者に「SKがあまりにも強過ぎるので野球がつまらなくなる」と、冗談交じりに愚痴をこぼした。ハンファのハン・デファ監督は、けがを押して出場を続けるSKの捕手、パク・ギョンワンに「そろそろ休んでもいいのではないか」と語りかける場面もあった。

 ある野球関係者は「ネクソンがSKと現金トレードをするようになれば、本当にすべての球団を敵に回すことになるだろう」と、的を突いた笑えない冗談まで投げ掛けた。これもすべてはSKが強過ぎるために飛び出した、言葉によるけん制だ。

 「韓国プロ野球界の人気を高めるためには、ロッテやKIA、LGなどの人気球団が強くならなければならない」という言葉が聞かれるようになって久しい。すべてはSKをターゲットにした言葉であることくらいは、誰もが知っている。

 だからといって、SKもわざと負けるわけにはいかない。残り7球団のファンとしては、SKという猫を手なずけてくれる強豪の登場を、ただただ待ち望むだけだ。

光州=リュ・ドンヒョク記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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