デパートの文化講座に押し寄せる男性たち

 4月27日、食品会社セムピョの本社内にある食文化体験空間「知味園」では、エプロン姿の男性たちが講師のサポートを受けながら、カリフォルニア巻きを作っていた。受講生は18人で、すべて男性。セムピョは2003年から料理教室を開いている。男性の受講者が増えたため、3月から毎月最終週の火曜日に男性専用の講座を開講しており、70人の応募があったという。

 料理教室やデパートの文化センターなど、これまで主に女性の参加者が多かった文化講座に男性が押し寄せている。

 新世界百貨店の文化センターが先月開講した「顔型に似合うヘアスタイル演出法」の講座では、男性の受講生が全体の40%に達した。同百貨店本店で行われているヨガ教室の受講者も、40%が男性だ。現代百貨店の文化センターは、首都圏の5店舗で「スマートフォン(PDA〈携帯情報端末〉の機能付き携帯電話)活用法」の講座を行っているが、4月現在までに1121人が受講または申し込みを行い、うち41%が男性だった。

 現代百貨店のペク・ソンヘ文化センター長は、「IT(情報技術)機器に慣れていない30-40代の女性をターゲットに絞って講座を企画したが、意外にも40-50代の中年男性の受講者が多く集まった」と話した。

 これまでデパートの文化センターで行われる講座の参加者は、ほとんどが女性だった。新世界百貨店の場合、07年の男性受講者の割合は5.9%だった。しかし今春には11.7%に上り、初めて10%台を超えた。男性が受講する講座の種類も、ファッションや美容、育児など多岐にわたる。

 新世界百貨店文化チームのクォン・ヨンギュ部長は、「男性が料理をしたり、外見を飾ったりすることが社会的に当たり前となり、こうした文化講座に対する男性の関心が高まっている」と語った。

金承範(キム・スンボム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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