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2010年2月2日更新
韓国における口蹄疫発生に関する情報
韓国における口蹄疫の発生
- 2010年1月7日韓国で、2002年以来の口蹄疫の発生が確認された(下図)。
- 185頭の乳牛を飼養している農場で6頭の発症が確認された1)。
- 防疫措置は摘発淘汰および予防的殺処分とし、ワクチン接種は行っていない
- 1月11日までに発生農場の185頭および半径500 m以内の農場の感受性動物324頭が淘汰された2)。
- 遺伝子解析により流行ウイルスは近年東南アジアおよび中国で流行しているAタイプウイルス*と近縁であると報告された3)。
- 13日、疫学的に関連のある農場で2例目の発生が確認された4)。
- 1例目の感染経路については調査中。2例目については人の移動による伝播の可能性が示唆されている。
- 16日、3、4例目の発生が確認された5)。
- 20日、5例目の発生が確認された5) 。本発生は初発の農場から9.3 km離れ、初めてのサーベイランスゾーン外での発生である。
- 30日、初発の農場から3.8 km離れた乳牛を飼養する農場で6例目の発生が確認された6)。
- 1) http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8828
- 2) http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8837
- 3) http://www.wrlfmd.org/fmd_genotyping/2010/WRLFMD-2010-0000A%20A%20South%20Korea%202010.pdf
- 4) http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8846
- 5) http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8862
- 6) http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=8904
*口蹄疫ウイルス(FMDV)の血清型と抗原性
FMDVにはO、A、C、Asia1、South African Territory (SAT)1、SAT2、およびSAT3の7つの血清型がある。また同一血清型内でも抗原性に多様性が認められる。特にA型では他の血清型と比べ、この現象が顕著であり、A型の流行が継続すると抗原性に差のあるウイルスが流行し、ワクチンによる防疫措置は困難となる。