2月26日。
旦那さんの一時滞在ビザの更新の日がやってきた。
今回で何度目だろう・・・。
まだまだイミグレーションはディペンデントビザを出してくれない・・・。
相変わらずギリギリにならないと動き出せない旦那さん。
ビザ代の捻出にまたまた気分もイライラムード。
そんな旦那さんとやってしまいました。大喧嘩。
もう別れちゃおうと本気で思った今回でした。
警察の人にもお世話頂き、救急車で病院へ。
そのまま3日ほど入院になりました。
赤ちゃんのことが一番心配だったので、ドクターにはまずそのことを確認して欲しいと頼むと、ウルトラスキャンで赤ちゃんの姿を確認してくれました。
久々のウルトラスキャン。
赤ちゃんにはもう既に背骨が出来ていました。
その前に起こった事件の悲しくて痛かった気持ちが、
赤ちゃんの背骨を見られたことでちょっぴり嬉しくてホッとした気持ちになりました。
入院中、ドクターに強く勧められ、CTスキャンを撮ることになってしまいました。
CTスキャンと言えばレントゲンみたいなもので、赤ちゃんに何か起こっちゃったらどうしよう・・・と最後まで悩んでいたのですが、ドクターの「今はイイとしても将来何かの症状が出てきてしまったときにお腹の赤ちゃんも困るでしょう?もう今の時期は赤ちゃんへの影響も最小限だから、大丈夫。」との言葉に「解りました」とCTスキャンを撮ることを受け入れました。
人生初CTスキャン。
腰部に重く厚いプロテクターが敷かれ、その上に横になり、横になった私のその上にまたまた重く厚いプロテクター(これ、同じ素材のをマッチョが腕に巻いたら似合いそうな感じ)を掛け、そして、レントゲン室まで車椅子で運んできてくれた介護士と、典型的香港人って感じの白くて細っこいメガネのレントゲン技師が部屋を出て行ったあと、広めのレントゲン室でたった一人横たわった私は、「ベビーちゃんごめんね、ホントごめんね・・・」って涙が出てきちゃったよ。
事件の後、私のケータイも持っていったまま出てった旦那さんの所為で、友人に連絡も取れず。
外出許可で買ってきた一時しのぎの携帯に、再発行してもらったSIMを入れたら、すーぐに旦那さんからSMS。自分のしたことの重大性に気づいたか?
と、同時にCちゃんからもSMS。
これでCちゃんの電話番号だけはゲット。
Cちゃんに電話とSMSをしたら、さっそく次の日、お見舞いに来てくれたよ・・・涙、涙。
退院後、改めて警察へ行く羽目に。
なんだかコトが大げさだ。でもそのぐらいおっきなことだったってコトだったんだ、今回のは。
香港はDV被害に対して政府が協力にサポートをしているようで、今回の私の件も、過剰なまでの保護がついてきた。
警察に届けられたDV事件は自動的に社会福祉士に連絡が行くらしい。社会福祉士の手厚い電話インタビューが待っていた。そしてDV被害者の駆け込み寺を紹介される。行くも行かないも本人の自由らしいけど。そして入院中は心理士のカウンセリングが無料だったり、私の入院事実を抹消して、私本人が教えた人にしか私がここに入院していることが解らないようになっている、みたいな処理をしてもらえる手続きを取ることが出来たり・・・。
日本でDV被害にあったことはないのだけれど、多分香港は日本よりもずっとDVと言うことに関してはナーバスに、丁寧に、対応してくれる社会なんだと思いました。
私の担当の警察、いや、刑事は、長塚京三刑事と哀川翔刑事だった。長塚京三刑事はリアルに長塚京三が刑事役になった感じ。哀川翔刑事は緑色のトレーナーにデニムパンツで、お茶らけた片言日本語を話す、やっぱりリアル哀川翔風な刑事でした。
そんな二人の刑事と、台湾系らしい日本語がとっても丁寧な紳士風の日本語通訳のおじさん。
3人と私で取調室。喧嘩の時の状況を事細かに思い出す事情聴取の時間でした。
けどあんまり思い出せなかった。
頭いっぱい叩かれたからか、嫌なことは忘れちゃおうとする生理的な本能からか、細かく思い出せなかったんだ。
その翌日、おとり作戦。ちょっと心は痛んだけど。
その後旦那さんは2日ほど警察にお泊りさせられちゃったらしい。
旦那さんのことも大変だったけど、その時の私は、赤ちゃんのことをちゃんと守ってあげなきゃと言う気持ちの方が勝ってたから、へこたれたり沈んだりしてられない、次に何しなきゃいけないんだろうということしか考えられなかったというのが本当のところ。
Cちゃんには「強いな」なんて言われちゃったね^^;
退院、警察での事情聴取のあとは、それより前よりももっともっと積極的に不動産屋さんにお願いしてアパートの次の借主を早く探してもらえるようにプッシュしたり、大きな電化製品や家具を引き取ってもらえる先を探し始めたり、帰国に向けて精力的に動き始めました。
テーマ : 香港で妊娠&出産 - ジャンル : 海外情報