哨戒艦沈没:行方不明者家族ら、漁船引き揚げ断念

 沈没した哨戒艦「天安」の捜索作業を行い、帰港途上に貨物船との衝突事故で沈没した漁船「第98クムヤン号」の行方不明乗組員の家族らは、事故から28日たった先月30日、これまで政府に要求してきた船体引き揚げを断念することを明らかにした。

 行方不明者家族対策委員会のイ・ウォンサン委員長(43)は、「(捜索で)ダイバーが深海に潜らなくてはならないため、さらなる犠牲者が出てはならないと判断した。これ以上、政府に船体引き揚げを要求しても実現する可能性が低いと思われる上、家族たちは疲労がたまっている」と述べた。対策委は同日、声明で「これまで協力してくださった政府と国民に感謝する」と明らかにした。

 これにより、行方不明者家族は政府の支援を受け、クムヤン号行方不明乗組員7人の合同葬儀を2日から5日間、水産業協同組合で行うことになる。

 祭壇は仁川市西区にある新世界斎場に設けられる。

 イ委員長は「行方不明の乗組員全員について、保健福祉部の殉死者審査委員会が14日に行われる。『事故が起きてから1カ月経過すると、行方不明者ではなく死亡者と判断されるため、殉死者審査は可能』と保健福祉部から連絡を受けた」と語った。

仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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