財務約定:ハイニクスが「卒業」、10社中初めて

 ハイニクスは、今年債権団が実施した財務状態評価で合格判定を受け、財務構造改善約定(=MOU 以下、財務約定)を結ばないことを決めた。昨年、債権団と財務約定を結び、厳しい構造改革を推進してきた10グループで初めて「卒業生」が出たことになる。

 債権団は30日、41の大企業グループに対する信用リスク評価を終え、錦湖アシアナ・韓進・東部・大韓電線・ユージン・愛敬・現代・ソンドン造船・SPPの9カ所を財務約定対象候補に分類した。

 このうち、錦湖アシアナ・韓進・東部・大韓電線・ユージン・愛敬の6グループは、昨年結んだ財務約定が今年も延長される可能性が高いと伝えられた。現代・ソンドン造船・SPPは今回、新たに財務約定締結対象候補に含まれた。だが、ハイニクスについては、債権団関係者が「半導体業界の状況改善で実績が好転している上、今後の展望も明るく、財務約定を締結しないことを決めた」と述べた。ハイニクスは昨年、1920億ウォン(約162億円)の営業利益を出し、黒字転換に成功している。

羅志弘(ナ・ジホン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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