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岡ちゃんに新ノルマ“W杯16強”

 コンフェデ杯視察から帰国した岡田監督=成田空港
 コンフェデ杯視察から帰国した岡田監督=成田空港

 日本代表の岡田武史監督(52)、国際サッカー連盟(FIFA)理事を務める日本サッカー協会の小倉純二副会長(70)が30日、コンフェデ杯南アフリカ大会視察から帰国した。小倉副会長は14年ブラジルW杯でアジアの大陸別出場枠「4・5」を維持する目安を「2カ国の16強入り」に設定。そのノルマが果たせなければ削減の可能性があり、岡田ジャパンに新たな十字架が課された。またコンフェデ杯開催中にFIFAパートナーであるソニー関係者が銃撃される事件が発生していたことが発覚。岡田監督は懸念される南アの治安事情に改めて警戒を強めた。

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 アジア出場枠を守るため、岡田ジャパンに南アW杯16強入りのノルマが課された。小倉副会長は「アジア枠維持には16強に2チームくらいは入ってないと。ドイツ大会では1チームも入れなかった。それではバカにされる。今回は十分に準備していかないと」と厳しい表情で語った。

 南ア大会はアジア勢の正念場だ。ブラッター会長はアフリカ勢の活躍次第で14年ブラジル大会での大陸別出場枠を再検討することを示唆。98年フランス大会では「3・5」だったアジア枠が、韓国が4強、日本が16強入りした02年日韓W杯後に「4・5」に増えたように、アフリカ勢が躍進すれば出場枠増につながる可能性は高い。一方、06年ドイツ大会で1チームも16強入りできなかったアジア勢が南アでも続けて低迷すれば、削減対象となるのは確実だ。

 南ア大会予選でもアジア枠は「3・5」に削減される可能性もあった。だが小倉氏らは、オーストラリアがオセアニア連盟から転籍することなどを理由にFIFAに働きかけて、「4・5」を死守。岡田監督は「今までアジアが躍進して枠が増えた。当然、ダメなら減らされる。だから何かするわけじゃなくて、僕らは自分たちのベストをつくすだけ」と誓った。低迷で小倉氏の顔に泥を塗るわけにはいかない。

 過去、アジア勢が2チームも16強に進出したのは02年日韓W杯だけ。3度のW杯に出場している日本だが、海外開催大会では未勝利だ。「W杯4強入り」を掲げる岡田監督だが、16強入りも高いハードルなのが現実。アジア代表として、どこまで責任を果たせるか。






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