VB.NETをつつく26−引数の参照渡し。時には曖昧にしておくのがベスト。

今回は要望があったメソッド引数への参照引き渡しをつつくよ。メソッドへの値の渡し方は、 値引き渡し参照引き渡しの2つがあるんだ。 この2つの違いは、代名詞と固有名詞の違いと覚えておくといいピヨ。これはどういうことか現実の話しで例えるピヨ。
値渡しの場合は、「この原価計算報告書を部長に渡してね」と直接対象を指して言っているのと同じなんだ。一方参照渡しの場合は、「この書類部長に渡してね」と間接的に対象を指しているということなんだ。つまり、この2つの言い方の違いは、 替えが可能かどうかなんだ。 先ほどの例で言うと、原価計算報告書と違う書類を渡した時、 値引き渡しの場合は「おいおい○○。これ原価計算報告書じゃないぞ。」と注意されるのに対して、 参照引き渡しの場合は何も言われない。だって「書類」って曖昧に言っているからね。
何故このように2つの引渡し方法がVB.NETにあるのかというと、 プログラムの柔軟性効率性を高めようとしているからなんだよ。 論よりもプログラミング。毎度御馴染みサンプルコードを実行してからよく見て。

Imports System
Imports System.Diagnostics

Module Module1

    Sub Main()
        Dim watch As Stopwatch = New Stopwatch()
        Const max As Integer = 1000000
        Dim result As Double = 0

        '値引渡し
        watch.Start()
        For i As Integer = 0 To max
            result = Calculate(i)
            'resultを使って何かの計算をする
        Next
        watch.Stop()
        Console.WriteLine( _
            "値引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", _
            watch.ElapsedMilliseconds)

        '参照引渡し
        watch.Reset()
        watch.Start()
        For i As Double = 0 To max
            result = i
            RefCalculate(result)
            'resultを使って何かの計算をする
        Next
        watch.Stop()
        Console.WriteLine( _
            "参照引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", _
            watch.ElapsedMilliseconds)
    End Sub

    Private Function Calculate(ByVal value As Integer) As Double
        Return value * DateTime.Now.Millisecond
    End Function

    Private Sub RefCalculate(ByRef value As Double)
        value *= DateTime.Now.Millisecond
    End Sub
End Module

どう?値引渡しと参照引渡しどちらが速かった?この状況で参照引き渡しの方が速い理由は 同じ変数を使いまわせるからなんだ。 値引渡しの場合は実行環境が毎回値を作成しているから、何度も使いまわしする場合にはスピードが落ちるんだ。 だから、参照引渡しの使い方をマスターしておくと、より効率がいいプログラムが組めるんだよ。 何度も試してマスターしておこう。
でも正直に言うと、このサンプルのスピードは、引渡し方法だけではなくてキャストが影響しているんだけど、それについては難しいから今後説明するピヨ。
説明終わり。ということでこの記事は終わり。
追記:
この記事はボックス化を同時に説明しようとして失敗しました。そこで、只今応急処置としてボックス化をキャストへ修正しました。後日改めて「ボックス化/アンボックス化」、「参照引渡し」、「キャスト」、「ボックスとキャストの違い」を各記事に分けて書きます。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

C++/CLIをつつく26−引数の参照渡し。時には曖昧にしておくのがベスト。

今回は要望があったメソッド引数への参照引き渡しをつつくよ。メソッドへの値の渡し方は、 値引き渡し参照引き渡しの2つがあるんだ。 この2つの違いは、代名詞と固有名詞の違いと覚えておくといいピヨ。これはどういうことか現実の話しで例えるピヨ。
値渡しの場合は、「この原価計算報告書を部長に渡してね」と直接対象を指して言っているのと同じなんだ。一方参照渡しの場合は、「この書類部長に渡してね」と間接的に対象を指しているということなんだ。つまり、この2つの言い方の違いは、 替えが可能かどうかなんだ。 先ほどの例で言うと、原価計算報告書と違う書類を渡した時、 値引き渡しの場合は「おいおい○○。これ原価計算報告書じゃないぞ。」と注意されるのに対して、 参照引き渡しの場合は何も言われない。だって「書類」って曖昧に言っているからね。
何故このように2つの引渡し方法がC++/CLIにあるのかというと、 プログラムの柔軟性効率性を高めようとしているからなんだよ。 論よりもプログラミング。毎度御馴染みサンプルコードを実行してからよく見て。

#include "stdafx.h"
using namespace System;
using namespace System::Diagnostics;

ref class Program {
public:
	static double Calculate( Int32 value ) {
	    return value * 
                Convert::ToDouble( ( (DateTime^) DateTime::Now )->Ticks );
	}

	static void RefCalculate( Double% value ) {
		value *= 
                    Convert::ToDouble( ( (DateTime^) DateTime::Now )->Ticks );
	}
};

int main(array< System::String ^> ^args)
{
	Stopwatch^ watch = gcnew Stopwatch( );
	const Int32 max = 1000000;
	Double result = 0;

	//値引渡し
	watch->Start( );
	for(Int32 i = 0; i < max; i++) {
		result = Program::Calculate( i );
		//resultを使って何かの計算をする
	}
	watch->Stop();
	Console::WriteLine( 
		"値引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", 
		watch->ElapsedMilliseconds );

	//参照引渡し
	watch->Reset( );
	watch->Start( );
	for ( Double i = 0; i < max; i++ ) {
		result = i;
		Program::RefCalculate( result );
		//resultを使って何かの計算をする
	}
	watch->Stop( );
	Console::WriteLine( 
		"参照引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", 
		watch->ElapsedMilliseconds );
	return 0;
}

どう?値引渡しと参照引渡しどちらが速かった?この状況で参照引き渡しの方が速い理由は 同じ変数を使いまわせるからなんだ。 値引渡しの場合は実行環境が毎回値を作成しているから、何度も使いまわしする場合にはスピードが落ちるんだ。 だから、参照引渡しの使い方をマスターしておくと、より効率がいいプログラムが組めるんだよ。 何度も試してマスターしておこう。
でも正直に言うと、このサンプルのスピードは、引渡し方法だけではなくてキャストが影響しているんだけど、それについては難しいから今後説明するピヨ。
説明終わり。ということでこの記事は終わり。
※C#の記事はここで終わっているけど、C++/CLIの場合、コンパイラオプションを最大限の最適化 (/Ox)にした時参照渡しの方が遅くなるから注意してね。 原因は今後調査しようと思っているピヨ。今度は本当に終わり。
追記:
この記事はボックス化を同時に説明しようとして失敗しました。そこで、只今応急処置としてボックス化をキャストへ修正しました。後日改めて「ボックス化/アンボックス化」、「参照引渡し」、「キャスト」、「ボックスとキャストの違い」を各記事に分けて書きます。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

C#をつつく26−引数の参照渡し。時には曖昧にしておくのがベスト。

今回は要望があったメソッド引数への参照引き渡しをつつくよ。メソッドへの値の渡し方は、 値引き渡し参照引き渡しの2つがあるんだ。 この2つの違いは、代名詞と固有名詞の違いと覚えておくといいピヨ。これはどういうことか現実の話しで例えるピヨ。
値渡しの場合は、「この原価計算報告書を部長に渡してね」と直接対象を指して言っているのと同じなんだ。一方参照渡しの場合は、「この書類部長に渡してね」と間接的に対象を指しているということなんだ。つまり、この2つの言い方の違いは、 替えが可能かどうかなんだ。 先ほどの例で言うと、原価計算報告書と違う書類を渡した時、 値引き渡しの場合は「おいおい○○。これ原価計算報告書じゃないぞ。」と注意されるのに対して、 参照引き渡しの場合は何も言われない。だって「書類」って曖昧に言っているからね。
何故このように2つの引渡し方法がC#にあるのかというと、 プログラムの柔軟性効率性を高めようとしているからなんだよ。 論よりもプログラミング。毎度御馴染みサンプルコードを実行してからよく見て。

using System;
using System.Diagnostics;

namespace RefParameter
{
    class Program
    {
        static void Main( string[ ] args ) {
            Stopwatch watch = new Stopwatch( );
            const int max = 1000000;
            double result = 0;

            //値引渡し
            watch.Start( );
            for(int i = 0; i < max; i++) {
                result = Calculate( i );
                //resultを使って何かの計算をする            
            }
            watch.Stop();
            Console.WriteLine( 
                "値引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", 
                watch.ElapsedMilliseconds );

            //参照引渡し
            watch.Reset( );
            watch.Start( );
            for ( double i = 0; i < max; i++ ) {
                result = i;
                RefCalculate( ref result );
                //resultを使って何かの計算をする
            }
            watch.Stop( );
            Console.WriteLine( 
                "参照引渡し時の実行時間は{0}ミリ秒です。", 
                watch.ElapsedMilliseconds );
        }

        private static double Calculate( int value ) {
            return value * DateTime.Now.Ticks;
        }

        private static void RefCalculate( ref double value ) {
            value *= DateTime.Now.Ticks;
        }
    }
}

どう?値引渡しと参照引渡しどちらが速かった?この状況で参照引き渡しの方が速い理由は 同じ変数を使いまわせるからなんだ。 値引渡しの場合は実行環境が毎回値を作成しているから、何度も使いまわしする場合にはスピードが落ちるんだ。 だから、参照引渡しの使い方をマスターしておくと、より効率がいいプログラムが組めるんだよ。 何度も試してマスターしておこう。
でも正直に言うと、このサンプルのスピードは、引渡し方法だけではなくてキャストが影響しているんだけど、それについては難しいから今後説明するピヨ。
説明終わり。ということでこの記事は終わり。
追記:
この記事はボックス化を同時に説明しようとして失敗しました。そこで、只今応急処置としてボックス化をキャストへ修正しました。後日改めて「ボックス化/アンボックス化」、「参照引渡し」、「キャスト」、「ボックスとキャストの違い」を各記事に分けて書きます。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

中の人の徒然草44

今日はCodeZineの記事の編集があるので早い目に切り上げます。今日は英語の楽習が出来てよかったです。コンパイラと英文法が覚えられて一石二鳥♪VB.NET使いは一緒に楽習しよう。因みに、このソフトはライブラリは極力使わない方針で行きます。そうしないとコンパイラ実装技術の魅力が半減するからね。
それにしてもわんくま同盟にアクセスできない。アクセス禁止になったのかとても気になります。もしアクセス禁止になったのならば、私は身に覚えが無いから理由も知りたい。皆はわんくま同盟にアクセスできているのかな?誰でもいいからアクセスできた人とアクセスできなかった人はコメントして欲しい。お願い。

テーマ : 裏事情
ジャンル :

英語を啄ばむ2−英語をつついて分解する。

まずは、 英文法大全 を読んで最初の英文を探したピヨ。ピムプム。
Tokyo is the capital of Japan. 訳:東京は日本の首都である
ボクはひたすら観察した。その結果幾つかの事がわかったピヨ。それは次の特徴だよ。

  • 単語は空白で区切られている
  • 単語はアルファベットA〜Zの文字から成っている

当たり前の事のようだけどプログラミングをするにはこの観察が必要ピヨ。この事実に基づいて、ボクは、単語を意味する Token構造体と、英文から単語を抜き出す Lexerクラスを作ったピヨ。つまらないものですが見てね♪


※完成時の状態
Public Enum TokenCategory
    Text
    Number
    Symbol
    UnKnown
End Enum

Public Structure Token
    'トークンの種類
    Private m_category As TokenCategory
    Public Property Category() As TokenCategory
        Get
            Return Me.m_category
        End Get
        Set(ByVal value As TokenCategory)
            Me.m_category = value
        End Set
    End Property

    'トークンテキスト
    Private m_text As String
    Public ReadOnly Property Text() As String
        Get
            Return Me.m_text
        End Get
    End Property

    Public Sub New(ByVal value As String)
        Me.m_category = TokenCategory.UnKnown
        Me.m_text = value
    End Sub
End Structure

----------------------------------------------------------------------------
Imports System
Imports System.Text
Imports System.Collections.Generic

Public Class Lexer

    Public Function GetTokens(ByVal text As String) As Token()
        '文字列を単語に分ける
        Dim str As Char = text(0)
        Dim tmp As Queue(Of Token) = New Queue(Of Token)
        Dim word As StringBuilder = New StringBuilder(text.Length)
        Dim readIndex As Integer = 0
        For readIndex = 0 To text.Length
            str = text(readIndex)
            If str = " " Then
                If word.Length <> 0 Then
                    tmp.Enqueue(New Token(word.ToString()))
                    word = New StringBuilder(text.Length - readIndex)
                End If
                 '空白を無視する
                While str = " "
                    readIndex += 1
                    If readIndex = text.Length Then
                        Exit While
                    End If
                    str = text(readIndex)
                End While
            End If
            word.Append(str)
        Next

         '結果を返す
        Dim result As Token()
        Dim max As Integer = tmp.Count - 1
        ReDim result(max)
        For i As Integer = 0 To max
            result(i) = tmp.Dequeue()
        Next
        Return result
    End Function
End Class

ドリィちゃん「テスト♪」
わぁっ!!!吃驚したぁ。えぇ〜〜もしかしたらと思ったけど、いきなりテスト!
ドリィちゃん「テストファースト♪」
わかったよ。ドリィちゃんどんなテストを作ったんだい?
ドリィちゃん「これ♪」


Imports NUnit.Framework
Imports FoolishTranslator

 Public Class LexerTest
    'テスト対象の生成手段を一つにする
    Private Shared Function GenereteTestTarget() As Lexer
        Return New Lexer()
    End Function

    '簡単な英文を正しいトークンに分けられるかテスト
    < Test() > Public Sub SimpleGetTonkensTest()
        Dim target As Lexer = GenereteTestTarget()
        Dim data As String = "   Tokyo is the capital of Japan.   "
        Dim words As Token() = target.GetTokens(data)
        Assert.IsNotNull( _ 
            words, "何しているの!空じゃないのぉぉぉぉ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "Tokyo", words(0).Text,  _ 
            "1つ目の単語が間違っているぅぅ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "is", words(1).Text,  _ 
            "2つ目の単語が間違っているぅぅ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "the", words(2).Text,  _ 
            "3つ目の単語が間違っているぅぅ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "capital", words(3).Text,  _ 
            "4つ目の単語が間違っているぅぅ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "of", words(4).Text,  _ 
            "5つ目の単語が間違っているぅぅ by ドリィ")
        Assert.AreEqual( _ 
            "Japan", words(5).Text, _ 
             "6つ目の単語が間違っているぅぅ。" &  _ 
            vbLf & "やはりドットを分割するの忘れたわね♪ by ドリィ")
    End Sub
End Class


ううーん。相変わらず嫌らしそうなテストだなぁ〜。おや、ドリィちゃんNUnit覚えたんだね。まあ仕方が無いからつきあってやるかぁ。おっと、早速エラーが出たよ。ドリィちゃんところでNUnitでどうやってデバッグするの?
ドリィちゃん「言われてみれば・・・そ、そ、そんなの自分でしなさい!NUnitはあくまでもテストツールなんだからねぇ!」
仕方が無いなぁ。コンソールプロジェクトにして、エラーチェックしてからテストに挑戦しよう。
(1時間ほど過ぎた)
ドリィちゃん「まだぁ、遅いわねぇぇ。lexerぐらいちゃっちゃと実装しなさいぃ。」
ちょっ。ちょっと待って。出来た!テストに挑戦するぞぉ。
ドリィちゃん(*´ー`*)
何だろうあの笑顔?とにかく実行だ。あれ?あれれれ?!!
6つ目の単語が間違っているぅぅ。 やはりドットを分割するの忘れたわね♪ by ドリィ
・・・・・これを予期して微笑んでいたのかぁ・・・確かにJapan. なんて単語無いよねぇ・・・
ドリィちゃん「予想通り♪」
くやピィー。悔しさを胸に次回へ続く。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

中の人の徒然草43

今日は英語翻訳ソフトを作ろうと思っていたけど、CodeZineの4回目と5回目の執筆に夢中になっていたらこの時間でした・・・毎日続けようとして企画を考えたのにこんな事になるなんて・・・ちょっとへこみました。ですがやらないよりもましなので明日から出来たらやろうと思っています。
それはさておき、私の心のオアシスのわんくま同盟のブログが見れませんでした。何でだろう? まさかアクセス禁止!!!でも心当たりが無いし明日また訪問してみよう。

テーマ : 裏事情
ジャンル :

VB.NETをつつく25−例外処理1。エラー処理はほうれんそうが大事。

前回で例外処理の構文は覚えたと思う。だけど、例外処理を使いこなすのは文法だけ覚えるだけでは不十分で、有効な使い方を学ぶ必要があるんだ。といっても、難解な理屈を書かないからリラックスして読んでね。
例外処理の使い方の基本は勿論エラー処理ピヨ。 エラーに対処するための機能として存在するんだ。だけど、例外処理というものがどうしてエラー処理に必要なのかわからないと思うからそこから説明するピヨ。
例外処理が無い時代のエラー処理は、統一性が無い混沌とした状態だったんだ。具体的に書くと、 関数がエラーを起こした場合マイナス値を返すエラーの内容を表す値を返す、 C言語のように専用の関数でチェックする・・・など色々あったんだ。 これが何故悪いのかというと、統一性が無いので関数ごとにエラー処理の方法を調べなくてはならない、注意がそれて本来の目的から遠ざかる、エラーチェックを簡単に忘れられる、といった多くの問題が生じるからなんだ。古い言葉でボクもあまり聞いたこと無いけど、報告・連絡・相談・のほうれんそうは大事だということなんだね。これが如何に効率が悪く間違いの元なのかは現実世界に例えて考えてみよう。


その会社は業務の連絡方法がバラバラです。ある作業では「問題があったらさ〜〜〜んと馬鹿になって叫んでくれ。」と規定されている。さらに、またある作業では「エラーチェック班が居るからその部署に書類を持っていってくれ。」と規定されている。それだけならまだしも、酷い業務だと「問題が無数に発生する恐れがあるから、問題対応表を見て数値で連絡してくれ。」となっています。
もちろんこの状態では新入社員は混乱するばかりです。「先輩。この作業は馬鹿になったらいいんですか?エラー処理班に書類を持っていくのですか?それとも、問題対応表を調べて数値を部長に報告すればいいのですか?」・・・
一作業ごとに一々訊かれる後輩もたまったものではありません。大半の人はこういいます。「とにかく一作業ごとにググレ」・・・そうなってくれると、業務の大半は問題報告作業を調べることに時間が費やされる事になります。となれば、人間の習性上問題報告作業がおざなりになります。こんな状態で我が社は大丈夫なのでしょうか?
by とあるプログラマの人生相談


この例を読めば如何に非効率的かわかると思うピヨ。だからエラー処理方法を例外処理で統一するのがベストなのだぁ。また例外処理には統一性の他に、エラー情報が詳細になり、無視できないんだ。これほど便利な例外処理を使わない手は無いよね。
あれ?今気づいたけど、今回はコードを書いてないぞ。気持ち悪いからサンプルを書くピヨ。

'例外処理がある時
Imports System
Public Class Program
    Public Sub Foo(ByVal i As Integer)
        If i < 0 Then
            Throw New ArgumentOutOfRangeException("マイナスは許さん!")
        End If
    End Sub

    Public Sub Bar(ByRef str As String)
        If str = Nothing Then
            Throw New ArgumentNullException("ちゃんと指定しろ!")
        ElseIf str.Length = 0 Then
            Throw New ArgumentOutOfRangeException("1文字以上指定しろ!")
        End If
    End Sub
End Class

Module Module1

    Sub Main()
        Dim foo As Program = New Program()
        Dim i As Integer = 10
        Dim str As String = Nothing
        '途中省略
        Try
            foo.Foo(i)
            foo.Bar(str)
        Catch e As ArgumentException
            Console.WriteLine(e.Message)
            Console.WriteLine(e.StackTrace)
        End Try
    End Sub

End Module
'読みやすい。はっはっはっは(^▽^)


'例外処理が無い時
Imports System
Public Class Program
    Public Sub Foo(ByVal i As Integer)
    End Sub

    Public Sub Bar(ByRef str As String)

    End Sub
End Class

Module Module1

    Sub Main()
        Dim foo As Program = New Program()
        Dim i As Integer = 10
        Dim str As String = Nothing
        '途中省略
        If i < 0 Then
            Console.WriteLine("マイナスは許さん!")
        End If
        If str = Nothing Then
            Console.WriteLine("ちゃんと指定しろ!")
        ElseIf str.Length = 0 Then
            Console.WriteLine("1文字以上指定しろ!")
        End If
    End Sub

End Module
'読みづらい・・・σ(´〜`)ξ


これの短いサンプルプログラムを見ても可読性と情報量に差があるピヨ。
ということは実際の業務は数万行以上になるからどれだけ大変か想像できるよね。
思いを胸に今回は終わり。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

C++/CLIをつつく25−例外処理1。エラー処理はほうれんそうが大事。

前回で例外処理の構文は覚えたと思う。だけど、例外処理を使いこなすのは文法だけ覚えるだけでは不十分で、有効な使い方を学ぶ必要があるんだ。といっても、難解な理屈を書かないからリラックスして読んでね。
例外処理の使い方の基本は勿論エラー処理ピヨ。 エラーに対処するための機能として存在するんだ。だけど、例外処理というものがどうしてエラー処理に必要なのかわからないと思うからそこから説明するピヨ。
例外処理が無い時代のエラー処理は、統一性が無い混沌とした状態だったんだ。具体的に書くと、 関数がエラーを起こした場合マイナス値を返すエラーの内容を表す値を返す、 C言語のように専用の関数でチェックする・・・など色々あったんだ。 これが何故悪いのかというと、統一性が無いので関数ごとにエラー処理の方法を調べなくてはならない、注意がそれて本来の目的から遠ざかる、エラーチェックを簡単に忘れられる、といった多くの問題が生じるからなんだ。古い言葉でボクもあまり聞いたこと無いけど、報告・連絡・相談・のほうれんそうは大事だということなんだね。これが如何に効率が悪く間違いの元なのかは現実世界に例えて考えてみよう。


その会社は業務の連絡方法がバラバラです。ある作業では「問題があったらさ〜〜〜んと馬鹿になって叫んでくれ。」と規定されている。さらに、またある作業では「エラーチェック班が居るからその部署に書類を持っていってくれ。」と規定されている。それだけならまだしも、酷い業務だと「問題が無数に発生する恐れがあるから、問題対応表を見て数値で連絡してくれ。」となっています。
もちろんこの状態では新入社員は混乱するばかりです。「先輩。この作業は馬鹿になったらいいんですか?エラー処理班に書類を持っていくのですか?それとも、問題対応表を調べて数値を部長に報告すればいいのですか?」・・・
一作業ごとに一々訊かれる後輩もたまったものではありません。大半の人はこういいます。「とにかく一作業ごとにググレ」・・・そうなってくれると、業務の大半は問題報告作業を調べることに時間が費やされる事になります。となれば、人間の習性上問題報告作業がおざなりになります。こんな状態で我が社は大丈夫なのでしょうか?
by とあるプログラマの人生相談


この例を読めば如何に非効率的かわかると思うピヨ。だからエラー処理方法を例外処理で統一するのがベストなのだぁ。また例外処理には統一性の他に、エラー情報が詳細になり、無視できないんだ。これほど便利な例外処理を使わない手は無いよね。
あれ?今気づいたけど、今回はコードを書いてないぞ。気持ち悪いからサンプルを書くピヨ。

//例外処理がある時
#include "stdafx.h"
using namespace System;

ref class Program
{
public:
    void Foo( int i ) {
        if ( i < 0 )
            throw gcnew ArgumentOutOfRangeException( "マイナスは許さん!" );
    }

    void Bar( String^ str ) {
        if ( str == nullptr )
            throw gcnew ArgumentNullException( "ちゃんと指定しろ!" );
        if ( str->Length == 0 )
            throw gcnew ArgumentOutOfRangeException( "1文字以上指定しろ!" );
    }
};

int main(array< System::String ^> ^args)
{
    Program^ foo = gcnew Program( );
    Int32 i = 10;
    String^ str = nullptr;
    //途中省略
    try {
        foo->Foo( i );
        foo->Bar( str );
    }
    catch ( ArgumentException^ e ) {
		Console::WriteLine( e->Message );
		Console::WriteLine( e->StackTrace );
    }
    return 0;
}
//読みやすい。はっはっはっは(^▽^)


//例外処理が無い時
#include "stdafx.h"
using namespace System;

ref class Program
{
public:
    void Foo( int i ) { }
    void Bar( String^ str ) { }
};

int main(array< System::String ^> ^args)
{
    Program^ foo = gcnew Program( );
    Int32 i = 10;
    String^ str = nullptr;
    //途中省略
    if( i < 0 ) {
	Console::WriteLine( "マイナスは許さん!" );
	return -1;
    }
    foo->Foo( i );
    if ( str == nullptr ) {
	Console::WriteLine( "ちゃんと指定しろ!" );
	return -1;
    }
    if ( str->Length == 0 ) {
        Console::WriteLine( "1文字以上指定しろ!" );
	return -1;
    }
    foo->Bar( str );
    return 0;
}
//読みづらい・・・σ(´〜`)ξ


これの短いサンプルプログラムを見ても可読性と情報量に差があるピヨ。
ということは実際の業務は数万行以上になるからどれだけ大変か想像できるよね。
思いを胸に今回は終わり。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

C#をつつく25−例外処理1。エラー処理はほうれんそうが大事。

前回で例外処理の構文は覚えたと思う。だけど、例外処理を使いこなすのは文法だけ覚えるだけでは不十分で、有効な使い方を学ぶ必要があるんだ。といっても、難解な理屈を書かないからリラックスして読んでね。
例外処理の使い方の基本は勿論エラー処理ピヨ。 エラーに対処するための機能として存在するんだ。だけど、例外処理というものがどうしてエラー処理に必要なのかわからないと思うからそこから説明するピヨ。
例外処理が無い時代のエラー処理は、統一性が無い混沌とした状態だったんだ。具体的に書くと、 関数がエラーを起こした場合マイナス値を返すエラーの内容を表す値を返す、 C言語のように専用の関数でチェックする・・・など色々あったんだ。 これが何故悪いのかというと、統一性が無いので関数ごとにエラー処理の方法を調べなくてはならない、注意がそれて本来の目的から遠ざかる、エラーチェックを簡単に忘れられる、といった多くの問題が生じるからなんだ。古い言葉でボクもあまり聞いたこと無いけど、報告・連絡・相談・のほうれんそうは大事だということなんだね。これが如何に効率が悪く間違いの元なのかは現実世界に例えて考えてみよう。


その会社は業務の連絡方法がバラバラです。ある作業では「問題があったらさ〜〜〜んと馬鹿になって叫んでくれ。」と規定されている。さらに、またある作業では「エラーチェック班が居るからその部署に書類を持っていってくれ。」と規定されている。それだけならまだしも、酷い業務だと「問題が無数に発生する恐れがあるから、問題対応表を見て数値で連絡してくれ。」となっています。
もちろんこの状態では新入社員は混乱するばかりです。「先輩。この作業は馬鹿になったらいいんですか?エラー処理班に書類を持っていくのですか?それとも、問題対応表を調べて数値を部長に報告すればいいのですか?」・・・
一作業ごとに一々訊かれる後輩もたまったものではありません。大半の人はこういいます。「とにかく一作業ごとにググレ」・・・そうなってくれると、業務の大半は問題報告作業を調べることに時間が費やされる事になります。となれば、人間の習性上問題報告作業がおざなりになります。こんな状態で我が社は大丈夫なのでしょうか?
by とあるプログラマの人生相談


この例を読めば如何に非効率的かわかると思うピヨ。だからエラー処理方法を例外処理で統一するのがベストなのだぁ。また例外処理には統一性の他に、エラー情報が詳細になり、無視できないんだ。これほど便利な例外処理を使わない手は無いよね。
あれ?今気づいたけど、今回はコードを書いてないぞ。気持ち悪いからサンプルを書くピヨ。

//例外処理がある時
using System;

class Program
{
    static void Main( string[ ] args ) {
        Program foo = new Program( );
        int i = 10;
        string str = null;
        //途中省略
        try {
            foo.Foo( i );
            foo.Bar( str );
        }
        catch ( ArgumentException e ) {
            Console.WriteLine( e.Message );
            Console.WriteLine( e.StackTrace );
        }

    }

    private void Foo( int i ) {
        if ( i < 0 )
            throw new ArgumentOutOfRangeException( "マイナスは許さん!" );
    }

    private void Bar( string str ) {
        if ( str == null )
            throw new ArgumentNullException( "ちゃんと指定しろ!" );
        if ( str.Length == 0 )
            throw new ArgumentOutOfRangeException( "1文字以上指定しろ!" );
    }
}
//読みやすい。はっはっはっは(^▽^)


//例外処理が無い時
using System;
class Program
{
    static void Main( string[ ] args ) {
        Program foo = new Program( );
        int i = 10;
        string str = null;
        //途中省略
        if ( i < 0 ) {
            Console.WriteLine( "マイナスは許さん!" );
            return;
        }
        foo.Foo( i );
        if ( str == null ) {
            Console.WriteLine( "ちゃんと指定しろ!" );
            return;
        }
        if ( str.Length == 0 ) {
            Console.WriteLine( "1文字以上指定しろ!" );
            return;
        }
        foo.Bar( str );
    }

    private void Foo( int i ) { }

    private void Bar( string str ) {    }
}
//読みづらい・・・σ(´〜`)ξ


これの短いサンプルプログラムを見ても可読性と情報量に差があるピヨ。
ということは実際の業務は数万行以上になるからどれだけ大変か想像できるよね。
思いを胸に今回は終わり。

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プロフィール

Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
コンニチハ。

ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
私とは関係ないので注意して下さい。
次はなりすましブログなどをするかもしれませんが、ここ以外でブログをするつもりがないので、ここ以外にインドリのブログがあったとしても無視してください。


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