変態トラック野郎…盗んだ下着260枚

　佐賀県警白石署は９日までに、コインランドリーからナマ乾きの女性下着を盗んだとして、窃盗の疑いで長崎市のトラック運転手池田憲一容疑者（３６）を逮捕した。同容疑者の乗るトラックの運転席の後ろに置かれた３つのバッグには「約１０年間で盗んだ」とする下着約２６０点が入っていた。池田容疑者は“ひそかな趣味”を、妻や子どもにバレないように持ち歩いていたという。

　逮捕容疑は２日午後１０時５０分ごろ、佐賀県江北町のコインランドリーで女性（３２）の下着２点を盗んだ疑い。白石署によると、女性は洗濯物を乾燥機にかけたまま、近くのコンビニで買い物をしていた。戻ったところ、慌てて出て行く男の後ろ姿を目撃。同時に自分の洗濯物が乾燥機からなくなっていることに気付き、走り去った男が乗り込んだトラックのナンバーとともに１１０番通報した。

　県警が手配したトラックを現場から約２０キロ離れた佐賀市内で発見。運転席にいた池田容疑者に事情を聴いたところ、下着を盗んだことを認めたという。

　署関係者を驚かせたのは、逮捕後にトラック車内を調べた時だ。仮眠用の運転席後ろのスペースに無造作に置かれた３つのスポーツバッグを開けてみると、ヒョウ柄、シマ柄、赤に白…色とりどりのブラジャーやパンティーがざくざく出てきた。その数、実に２６０点。池田容疑者は「約１０年間で盗んだもの」と話しているという。

　同署によると、池田容疑者は盗んだ下着を仕事用のトラックに積んでいたことについて「妻や子どもがいるので、自宅には置いておけなかった」と供述している。また「増えてしまって持ちきれなくなったため、一部は処分した」とも話しており、１０年かけて盗み続けたコレクションは、さらに膨大な数に上ったとみられる。

　池田容疑者は運送会社の仕事で、長崎から関西方面へ向かっている途中だった。白石署では押収した下着の数の多さから、池田容疑者が佐賀県内だけでなく、運送途中の各所で「寄り道ドロ」を繰り返していた可能性もあるとみて調べている。

　［2010年3月10日9時15分　紙面から］