5月、英BBCは上海万博初日の大混乱を伝える記事を配信した。マナー違反が横行する万博初日の大混乱を伝えている。写真は開幕初日の万博会場入り口。予約券を引き換えようと、入場客がスタッフを取り囲んだ。

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<上海万博>「マナー」はどこに消えた?!外国人が見た万博大混乱―英メディア
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2010年5月、英BBCは上海万博初日の大混乱を伝える記事を掲載した。以下はその抄訳。

会場へと向かう途中、だらしない服装の一群を見かけた。タバコのポイ捨てにタン吐き。「タンを吐くなんてマナー違反だと思いませんか」と聞いたところ、「まだ会場じゃないんだからどうでもいいでしょ。なんでそんなにうるさく聞くの?」との答えだった。

1、2キロも歩くと、ようやく会場入り口に差し掛かった。大声で叫ぶ警察、市民もみな叫んでいる。にぎやかなことこのうえない。会場に入り、中国館へと向かった。見えたのは人の群れだ。行列を作らずにわれ先にと割り込みしようとしている。そうかと思えば靴を脱いでベンチに足を投げ出して座る人や地べたに座り込んでタバコを吸っている人もいる。

続いて台湾館へと向かうと、なかなか中に入れないということで客とスタッフが言い争いになっている。仕方なくスタッフが入場券を配り始めると、奪い合いになる始末。その場には警官もいたが、どうすることもできない。耳元で誰かが「マナーを守るのもここまでだ」とささやいたのが聞こえた。

会場内の喫煙所には点火装置が備え付けられているはずだが、どこかに消えてしまったようだ。「マナーがない」と言われる喫煙者たちだが、仲良く他人のタバコから直接火を分けてもらっていた。また、会場内には給水器も備え付けられているが、万博事務局の啓蒙活動により、直接蛇口に口をつけてはいけないと入場客も理解したようだ。メディアセンター前の道路でのこと。クラクションを鳴らしながら走り去っていくバスを、危うくひかれそうになった外国人がにらんでいた。

少なくとも万博初日を見る限り、いわゆる「マナー」はまだ実験段階で、実践するまでには長い道程が必要なようだ。(翻訳・編集/KT)
2010-05-04 13:02:44 配信

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