二所ノ関一門から破門された貴乃花グループが5日、東京・墨田区の間垣部屋で初の連合げいこを行った。
集まったのは貴乃花部屋、間垣部屋、阿武松部屋、大嶽部屋、そして時津風一門の錣山部屋の5部屋で、総勢約40人。上がり座敷で見守る貴乃花親方は「汗をかけよ!」「しぶとくいけ!」などと激しいゲキ。約4時間のけいこを終え、「人数も多く活気があった。手応えはあった。あきらめちゃだめなことを伝えたい。弟子を育てる、という全員の意思を確認し合えた」と満足そうに振り返った。
幕下以下のけいこは、貴乃花親方らがそうだったように、仕切りをはさまない待ったなしで追い込む猛げいこ。今回が初の連合げいこだったが、もちろん今後も続けていく。一門というくくりではないため、すべての力士が参加できるという。貴グループではない錣山部屋の錣山親方(元関脇寺尾)は「別に深い意味はない。大阪でも阿武松部屋に行っている。うちはけいこをがっちりやるところに行かせてもらう」と出げいこにきた理由を説明した。
大嶽親方(元関脇貴闘力)も「熱いっすね。燃えてるね。貴乃花の教えを若い衆に聞かせたいと思っている親方はいるでしょう。一門は関係なく弟子は協会の宝。どこの部屋だろうが、強い力士が出てお客さんが1人でも増えればいい」と“貴の教え”を受けたい部屋は大歓迎していく。 (岸本隆)
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