プロボクシングのWBAは3日、「亀田3兄弟」の次男でWBA世界フライ級王者の亀田大毅(21)に同級元王者の坂田健史(30)=協栄=が挑む世界戦の入札を米ラスベガスで行い、坂田の所属する協栄ジムが31万5000ドル(約3000万円)で落札したと発表した。
試合日は7月24、25、31日のいずれかに首都圏で予定されている。WBAの規則により、王者の大毅が75%、挑戦者の坂田は25%の報酬を受け取る。
当初WBAは2月に新王者となった大毅に坂田との初防衛戦を義務づけたが、亀田側は以前所属した協栄とファイトマネーをめぐる訴訟を起こしており対戦を拒否。交渉がまとまらず、WBAが先月、入札に踏み切ることを発表していた。
亀田ジムは父・史郎氏(44)の暴言問題のため無期限活動停止中で、大毅の身分は東日本ボクシング協会預かりとなっているため、直接入札に参加できなかった。関係者によれば、メキシコのプロモーターを通じて入札しようとしたが、書類に不備があり、結局入札には参加しなかったという。大毅がなおも対戦に応じず、20日以内に契約書にサインしない場合は王座を剥奪(はくだつ)される。