世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級タイトルマッチは8日に大阪府立体育会館で行われ、チャンピオンの名城信男(六島)が3度目の防衛戦で挑戦者のウーゴ・カサレス(メキシコ)を迎え撃つ。
昨年9月の対戦では三者三様の引き分けで名城が辛くも防衛。序盤は世界ボクシング機構(WBO)ライトフライ級王座を5度防衛した巧者のカサレスにポイントを奪われたが、名城が終盤の猛攻で盛り返した。
構えが左右に変化する挑戦者を攻めあぐね、主導権を握れなかった。その反省を踏まえ、今回は左右のパートナーを相手に、普段より多めの約130ラウンドのスパーリングをこなすなど対策は十分。相手のテクニックを封じるためにも序盤から圧力をかけたい。得意の接近戦に持ち込めれば、勝機は膨らむ。
雪辱を期すカサレスもスパーリングを約150ラウンド消化するなど万全。左かかとを痛めていた前回は調整不足で終盤に失速したが、今回はスタミナ面に不安がない。
手の内を知る者同士だけに、序盤から打ち合う展開か。ともに強打が武器でKO決着もある。
戦績は28歳の名城が15戦13勝(8KO)1敗1分けで、32歳の挑戦者は38戦30勝(22KO)6敗2分け。