金正日総書記が北京入り、胡錦濤国家主席と会談か

　訪中している北朝鮮の金正日総書記は５日午後、北京に到着した。金総書記を乗せたとみられる車列は釣魚台迎賓館に入った後、同日夕、人民大会堂へ移動した。胡錦濤国家主席ら中国首脳部との会談や歓迎夕食会に臨んだとみられる。本格的な会談は６日に行われるとの情報もある。

　４日に大連を特別列車で出発した金総書記は５日朝、天津で外資との合弁企業が多い港湾地区を視察した。２００４年４月の訪中でも天津を訪れており、６年ぶりの訪問。金総書記はその後、車に乗り換え高速道路で北京に移動した。

　首脳会談では核問題をめぐる６カ国協議再開や投資拡大を中心にした経済協力などが話し合われるとみられる。金総書記の後継体制や韓国の哨戒艦沈没などの問題についても取り上げられる可能性がある。

　韓国メディアは金総書記の後継者に内定したとされる三男、金ジョンウン氏も今回の訪中に同行、中国首脳部に紹介される可能性があると報じているが、北京の外交筋の間では同行を疑問視する見方が少なくない。

　また、北朝鮮を代表する歌劇団「ピパダ」も北京入りしており、中国清代の長編小説「紅楼夢」を歌劇化して６日から上演する予定。金総書記と胡主席が一緒に観覧することが予想される。同劇は昨年１０月、温家宝首相が訪朝した際、金総書記が温首相とともに観覧した。（共同）

（2010年5月5日20時42分  スポーツ報知）

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