EU(欧州連合)は、04年に旧共産国であった東欧諸国などの10ヵ国、さらに07年には、ルーマニア、ブルガリアの2ヵ国が加入し、その規模を広げています。経済の相互発展、相互協力を目的としたEUの拡大に伴い、EU加盟国間では、以前のような複雑な手続きを踏まなくとも、移民が比較的簡単に出来るようになってきています。 ここ1、2年、イタリアでも東欧諸国、ルーマニアなどから労働・定住を目的とした移民が増えています。
中でも、古代ローマがダキア(現ルーマニア)を征服したあと、そこに植民地を作り、現地のダキア人とローマ人が混血してできた民族としてローマ人の末裔であることを誇りとするルーマニア(「ローマ人の国」という意味)は、使用する言葉もラテン語から派生したロマ