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口蹄疫:宮崎で感染疑い JAなど対応追われる 牛せり延期や品評会中止 /鹿児島

 宮崎県で口蹄疫(こうていえき)の感染が疑われる牛が相次いで見つかっている問題を受け、県内では21日も行政や関係団体などが対応に追われた。牛のせり市延期や品評会の中止が決まったほか、鹿屋市では対策会議が開かれ、農家全戸へ消毒薬を配布することなどを決めた。【福岡静哉、新開良一】

 県JA経済連は、曽於中央家畜市場での子牛せり市(25~28日)の延期を決めた。各家畜市場では月2~3回、せり市を開催しており、5月の対応を今後協議するという。また、5月に県内5カ所で予定されている品評会の自粛を検討するよう要請する。JA北さつまは同日、23日に伊佐家畜市場で予定していた品評会の中止を決めた。担当者は「1年も早く正常化してほしい」と話した。

 一方、約1800戸が計約33万頭の牛・豚を飼育する鹿屋市は21日、口蹄疫防疫対策会議を庁内で開いた。JAや経済団体などの代表が出席し、農家全戸へ消毒薬と防疫対策の徹底を訴えるチラシの配布を決めた。

 協議の中で市農政部は、各種イベントの自粛協力も要請。これを受け、29日から始まる「かのやばら祭り2010春」の実行委員会は22日に緊急会合を開き、予定通り実施するかどうかを決める考え。

 また、25日投開票の市議選にも波及。市選管は、投票所82カ所に消毒液をしみ込ませたバスタオルなどをマット代わりに置いて対応する方針だ。

 石神晃二・市農政部長(57)は「鹿屋市での発生も想定した万全の対策をとるべきだ。対策をとり過ぎるということはない」と警戒感を強めている。

 県肝属家畜保健衛生所も、市農業研修センターで防疫対策会議を開き、管内の自治体や飼料、薬品関係者ら約70人と対応策を協議した。

毎日新聞 2010年4月22日 地方版

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