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Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen
なぜ「阪神」の教会だけに消火器爆弾が投げ込まれるのか？
教会に消火器、止まらぬ襲撃 近畿で３月以降も１５件 (朝日新聞大阪本社版) について
この連休は２日の午前中に教会の礼拝に出たあと，他の役員の人々に草取りをしないことを謝って，すぐに大阪行きの新幹線へと飛び乗った．
＃ 半分はまだ腰が痛かったせいもある(笑) という訳で，来週９日も当番をさせられるはめになった．
そして，４日の朝日新聞大阪本社版の紙面には，23年前の 「阪神支局襲撃事件から２３年、拝礼所に多くの市民ら」 という記事と，「言論の自由考える５・３集会に６００人 朝日労組主催」 という記事とが並んでいた．
このブログの熱心な読者で，また自らも長大な文章とコメントのブログを書かれている関西地方のＡ氏は，いつだったかこの阪神支局事件の犯人について，もしかすると既成の「右翼」ではなく，まったく別の思想信条を持ったテロリストではないかという内容のことを述べられていた (時間があれば直接お会いしたかったが)．私も同じ意見である．
犯人は恐らくは当時，朝日新聞と対峙していた 「統一協会」の別働隊ではないか という気がしてならない．実際，私も学生時代に 「朝日ジャーナル」 誌上で 「原理運動」 即ち 「統一協会」 の暴露記事を書いては生活費や学費の足しにしていた (筑紫哲也さんも亡くなられたことだし，もう書いてもいいだろう)．もっとも，当時は学生の身分だったゆえ，本名は一切臥せられてたため，私を追求しようとしても無駄である(笑) 死人に口なしだ．
実際，北朝鮮拉致が典型例で，あれも実は 「統一協会の別働隊」 が武器弾薬や覚醒剤を欲しがっていた，ある暴力団と取引をして，暴力団が実行犯として起こした事件であると断定して良いだろう．もともと 「統一協会」 の代表格だった蓮池氏が 「拉致被害者の会」 から追放されたのも，先日書いたように 「蓮池氏は 「まったく別の思想信条を持ったテロリスト」 に利用されただけ」 という結末なのではないかということになる．
それでは 「まったく別の思想信条を持ったテロリスト」 とはどのような団体なのだろうか．まず，最初に掲げた，朝日新聞大阪本社版の 「教会に消火器、止まらぬ襲撃 近畿で３月以降も１５件」という記事について細かく分析してみよう (本文はコメント欄にも引用してあります．こういう読者がいるから 20円値上げして 150円になったんだな．いつも The Japan Times と中国新聞しか読んでなくてすみません)．
まず，朝日新聞が取材した，日本基督教団・森小路教会 や，千里聖愛教会 について．ネットで調べれば分かるように，これらの教会は Webページを公開していない．私が幼い頃に通った，日本基督教団・本牧めぐみ教会 も現在は Webページを公開していない．興味のある人は 「日本キリスト教団に属する教会のホームページ」 をごらん下さい．但し，山崎牧師の多忙のためか，転任のためか，リンク切れがかなりあります．(^_^;)
さらに，消火器爆弾の被害にあった教会は「大阪市内と大阪府北部、阪神間」に集中しており，特に 2008年９月から昨年夏までの時には 「福音系」の教会 に極めて集中していたということが言える．「福音系」 教会というのは，アメリカの保守系 「福音派」 の影響を大きく受けた，極めて原理主義に走っている宗派で，神懸かり的なお祈りでも知られている．詳しくは「朝日新聞」の別刷り 「GLOBE」 の３月22日付け No.36 の６面の Richard Cizik (彼自身が米福音派ロビイストだが，自らの信仰を客観的に捉えている) が参考になるだろう．
＃ 誤解を招かないように，最初の３段落だけを引用させて頂く．
「米福音派 (エヴァンジェリカル) とは、保守的な信仰理解に立つ米国のプロテスタントで、聖書を本当に「神からの言葉」であると信じ、宗教的体験で「回心した (ボーン・アゲイン)」人のことである。こうした信仰を人々と共有し、イエス・キリストに自らの全人生をゆだねる。普通のプロテスタントは、聖書を「神からの言葉」とは考えないし、「回心体験」の必要性を強調しない。
私自身、大学生だった20歳の夏に実家に戻ったとき、教会で「人々の前に出て全身全霊でイエスに従うと言え」という「聖霊なる神の導き」を聞いた．それまでイエスの存在を頭では理解していたが、それ以後、全身全霊で信じるようになった。
福音派は、いわゆる「宗教右派」と同義語ではない。全人口の25〜30％といわれる米福音派のうち、「伝統主義者」は約４割で、政治への関与が強い宗教右派はこの中に含まれる。別の約４割は「中道主義者」で、残りの２割が「近代主義者」といった具合に分けられる。私自身は、テーマによって「中道」だったり「伝統」だったりする。」
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現在の私個人は「メソヂスト派」に所属している．単純に居心地が良いのと住所の近くだという理由からである(笑) 以前はカトリック教徒だったのだが，近くにカトリック教会がないド田舎 (正確にはミサの時間が早かったから．知り合いのカトリックの人からは今はプロテスタント同様に遅いのでどうかと誘われてるが) なので，一応牧師の祈祷を頼んで正式にプロテスタントへ移った．家内はカトリックだけど，別に気にしていないようである．
「メソヂスト派」と言うと，70年安保を知ってる人はあそこか，と思い出すだろう．「メソヂスト派」の日本に於ける拠点は関西学院と青山学院で，青山学院の神学部の学生が過激な運動に走り，大学当局によって神学部募集停止を食らった事件があったのだ．東京神学大学でもかなり過激な学園紛争があったのだが，何故？ と思ったりするのだが，のちに70年代の終わりに私たちが大学に入る頃の青山学院は 「原理運動」 つまり 「統一協会の巣」 だったのである．理工学部でカネがかかったせいかも知れない(笑) 私も何回か，青学の原理のアジトへ乱入して暴れては，神父さまや司教さまに雷を落とされていた(笑) 若気の至りである．Richard Cizik 氏から見れば，私は明らかに「近代主義者」だろう．毎食のお祈りも忘れることがあるからである(笑)
さらに朝日新聞の記事に載っていた 近畿の約５００の教会が加盟する「近畿福音放送伝道協力会」 では，このような 「声明文」 を掲げて，自らが所属する 「福音系」教会に消火器爆弾が集中していることを非難し，報告を呼び掛けている．
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キリスト教会への消火器等、投げ込み事件に関する緊急のお知らせとお願い
いつも近放伝の働きのためにお祈りとご協力を感謝申し上げます。
10月号の「近放伝」誌に「緊急のお知らせとお願い」を載せご注意を呼びかけましたが、この10月にもキリスト教会に消火器や石が投げ込まれる事件が連続して数件起こりました。キリスト教会（特に、プロテスタント教会）へのこうした被害は関西一円に広がっており、この数年間で約80件起こっているそうです。この事件は社会問題にもなっており、既に、先日の新聞やテレビのニュースでも取り上げられています。
近放伝では必要な対応をとるため、緊急に被害にあわれた教会の詳しい状況を確認させていただきたく願っております。
ご多忙とは存じますが、消火器、及び投石などで被害を受けられた教会又は関係団体の代表者は至急、近放伝までお知らせいただきますようご協力をお願いいたします。
被害を受けられた教会の上に一日も早い回復と主の守りがありますように、また速やかな解決が与えられますよう心よりお祈りいたします。
下記フォームにて、ご報告頂けます。ご利用下さい。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2009年10月
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ところが，2008年からの麻生政権時代の消火器爆弾事件と，昨年の政権交代以降の消火器爆弾事件とは，どうも異質のようである．前者は明らかに 「福音系教会に潜入した統一協会のスパイまたはその子弟」 だと考えられる．自民党内部で極右派と穏健派とが分裂し，穏健派がどんどん民主党へ鞍替えした時期でもあったからである．
しかし！ 極右派の手下である統一協会の日本支部会長の 徳野英治 が 2009年７月に更迭された．これは大阪府警によって，霊感商法を摘発された責任を取らされたものと考えられる．その後，83年に 「世界日報」 占拠事件を起こした 「過激派」 の 梶栗玄太郎 が日本支部会長となり，国際勝共連合理事長も兼ね備える，極右体制になった．しかし，その直後の総選挙で自民党は極右派を残して当選者が３分の１に減り，選挙運動に狩り出されていた 「統一協会」 一般信者たちからも脱退者が増えることとなった．要するに，自民党の選挙資金集めに利用されただけだということがこれで分かる．
「統一協会」 が既に総選挙の道具に 「使えない」 と分かった自民党極右派は，これまで情報源として利用してきた 「福音系教会」 へのテロを一時中断することになる．さらに 「お父様」 の 「文鮮明」 の健康問題も表面化してきたことが分かる．(さすがにこの事実は 統一教会（統一協会）被害者家族の会 にも出ていない)
ところが，朝日新聞の記事にあるように，どう考えても「便乗犯」「自己顕示欲が強く幼い」犯行声明が，今年になって出てきた．私個人は真犯人は 「在特会」などの狂信的な攘夷派右翼 だと睨んでいる．鳩山政権内部で 「朝鮮学校への学費支援」 や 「在日外国人の選挙権取得」 について意見が割れた時期とこの 「攘夷派右翼」 によると考えられる，「福音派教会」 以外への消火器爆弾テロが増えてきた時期とが重なっているのである．
つまり，西村真悟のような 「攘夷派右翼」 から見れば，キリスト教なら何でも破壊の対象となることになる．「一家に一台，機関銃」 などとケーブルテレビで喚くようなキチガイから見れば，外国の思想や宗教を有り難がる私たちへ 「日本から出て行け」 という排外主義が正当化されるのである．当然，裏側には 「光市事件」をでっちあげた，新日鐵のような 「日本会議」 という大資本 がバックにいる．ホリエモンを潰した フジ・サンケイグループ などはその典型例だ．奴等が小遣いをやれば，「在特会」 のようなキチガイ攘夷派右翼やシノギが欲しい暴力団はほいほいとニートの少年たちを洗脳して，ネットゴキをさせたり，消火器爆弾をバイクで投げたりすることは簡単なことである．当然，警察も 「上」 からの命令，特に 「橋の下」 のために本格的な捜査ができない．「橋の下」 は参院選を目の前にして，自らが国会議員になることしか考えていない．現在，大阪選挙区の枠３人のうち，２人は民主党で占めるだろうから，残り１議席を公明党と 「橋の下」 が争い，イッセーは引退してもらう，というのが自民党側のハラだろう．
従って，今年に入ってからの 「プロテスタント教会への消火器爆弾投げ込み」 は明らかに背後に極右政治組織または暴力団が絡んでいると考えて良いだろう．実はこの仮説は私のブログや，他のブログでの私の発言に絡んでくる「ネットゴキ」たちの IP アドレスを分析した結果からも言えることなのである．私は相手が 「犯罪者」 ならば，日本の法律の枠外で彼らの端末にアクセスする権限を持っている．外国からの侵入者にはくれぐれも気をつけるように(笑) 但し，ロボットだし，クッキーも使わないから，痕跡を探そうと思っても無駄である．逆に言えば，このブログを読んだ人間の情報は全て手中にあるということだ．
＃ ちなみに proxya157.docomo.ne.jp というクズ人間が，あたしの悪口をあちこちのブログで書いているらしい．ちなみに奴は kaetzchen.bot なる Twitter もやっている．身分は法政大学の教授らしいのだが，よっぽどヒマなんだね(笑) あたしは明日から朝７時には出勤だから，もう寝るぜよ(笑)
きょうの懐メロ
西田佐知子 - アカシアの雨がやむとき
西田佐知子 - コーヒー・ルンバ
西田佐知子 - エリカの花散るとき
西田佐知子 - 涙のかわくまで
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教会に消火器、止まらぬ襲撃 近畿で３月以降も１５件
2010年5月4日5時0分
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大阪、兵庫、京都、滋賀のキリスト教会に消火器が投げ込まれる事件が止まらない。被害は２００８年秋以降少なくとも７２件。一時、襲撃は収まっていたが今春以降に再び増え始め、最近は教会に併設された保育園が狙われるケースもある。いずれもプロテスタント系の施設が狙われているが、捜査当局は犯行目的を絞り込めていない。複数の現場で不審なミニバイクが防犯カメラに写っており、割り出しを進めている。
■現場に不審なバイク
４月２７日午前４時１８分。大阪市旭区今市２丁目の路地に脇道からミニバイクが飛び出してきた様子を、マンションの防犯カメラがとらえていた。運転手はフルフェースのヘルメットにジャンパー姿。両足の間に消火器のようなものを挟んでいた。すれ違う新聞配達員のバイクが驚いてよろめいたが、ミニバイクはかまわず走り去った。
その直後、約８０メートル離れた日本基督教団森小路教会の玄関に消火器１本が投げ込まれ、木製の扉が壊された。
捜査関係者によると、教会近くの今市商店街に設置された防犯カメラにも、同じミニバイクが教会の前で止まり、玄関付近からピンク色の煙が立ち上がる映像が記録されていた。付近は細い路地が入り組む住宅地で、同商店街振興組合の安田恵三理事長は「この辺りの地理を知っているか、下見をしていないと通れないコースでは」と話す。
２日後の同２９日午後６時半には、大阪府吹田市の千里聖愛教会の施設内にある保育園のガラスが割れているのに通行人の男性が気づき、交番に通報した。保育園は通りから奥まった公園に面している。園によると、犯行時間は２８日夕以降と推測され、園児や職員に被害はなかったが、床にはガラスや消火剤が散乱し、職員らが深夜まで掃除に追われた。
教会襲撃事件が相次いでいたため、併設する教会の牧師が昼間や夕方に見回りもしていた。園長は「防御壁を園の周りにつければ良いのか。そんな保育園にはしたくない」。緊急理事会を開いて対策を練っているが、「どうすれば防げるのか、結論は出ていない」と困惑している。
■「声明」５通、見えぬ目的
大阪・兵庫府県警などによると、被害は０８年９月〜今年４月に少なくとも大阪府４３件、兵庫県２３件、京都府３件、滋賀県３件。大阪市内と大阪府北部、阪神間に被害が集中している。近畿の約５００の教会が加盟する「近畿福音放送伝道協力会」（大阪市天王寺区）は「『罪を憎んで人を憎まず』の精神から、被害届を出していない教会もある」としており、実際の被害件数はもっと多い可能性もある。
昨年１２月〜今年２月にはほとんど発生していなかったが、３月以降に再び被害が出始め、４月までに少なくとも１５件に上った。事態を重くみた両府県警は４月、通常は殺人や強盗など凶悪犯罪を担当する捜査１課が、器物・建造物損壊事件として捜査に乗り出した。
府警によると、ほとんどが深夜から未明に発生している。栓を抜いた上で消火器を投げつけ、消火剤を散乱させる手口が多い。ミニバイクに乗った人物は複数の現場で目撃されたり、防犯カメラに写ったりしている。しかし、捜査関係者によると、被害は広範囲に広がっており、幹線道路近くや住宅地内など犯行場所の特徴や、時間帯に若干の食い違いもあることから、すべてが同一人物の犯行とは絞っていないという。
今年１月〜４月、「消火器を投げ込んでいる犯人です」などと名乗る封書が少なくとも三つの教会に計５通届いている。朝日新聞がコピーを入手した複数の文書はいずれもＡ４判の紙に書かれ、１〜７枚にワープロかパソコンで「関西の数多くの教会を燃やせと言われています」などとつづられていた。捜査関係者は「犯人が書いたものと断定できないが、全く意味が分からない文章が続いており、目的が見えない」と話す。
元滋賀県警鑑識課員で新潟大非常勤講師（捜査絵画学）の坂本啓一さんは「教会に文書を送った人物が実際に事件を繰り返しているのであれば、何らかの被害妄想にかられている一方で自己顕示欲の強いタイプではないか。手口があまりに直接的で幼稚だ。宗教への関心もうかがえるが、幼さも同居する２０〜４０歳の男だと考えられる」と話している。（後藤洋平、染田屋竜太）
◇
関西学院大の山内一郎名誉教授（キリスト教教育学）の話 オウム真理教の事件以来、日本社会で宗教はマイナスイメージを持たれかねない存在にもなっており、今回のような事件があるとそうした印象が広がらないか心配だ。現代において、キリスト教内でこんな事件が起きるほどの対立はありえないし、何よりキリスト教は平和を訴えている。犯人には、キリスト教の理念や思想を静かに考えるとともに、悩みがあるなら牧師に心を開いて疑問や批判を含めて打ち明けてほしい。
阪神支局襲撃事件から２３年、拝礼所に多くの市民ら
2010年5月3日20時52分
阪神支局に設けられた拝礼所で、小尻記者の遺影に向かい焼香し合掌する人たち＝３日午前、兵庫県西宮市、新井義顕撮影 OSK201005030054.jpg
朝日新聞阪神支局襲撃事件から２３年がたち、事件発生時刻に黙祷（もくとう）する社員ら＝３日午後８時１５分、兵庫県西宮市、筋野健太撮影 OSK201005030056.jpg
１９８７年の憲法記念日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が散弾銃を持った男に襲われ、記者２人が殺傷された事件から３日で２３年がたった。支局１階に設けられた拝礼所には市民ら約３５０人が訪れ、事件で亡くなった小尻知博（こじり・ともひろ）記者（当時２９）の遺影に手を合わせた。
西宮市の会社員坂井信行さん（４５）は、初めて支局を訪ねた。２００５年４月のＪＲ宝塚線（福知山線）脱線事故で重傷を負った一人でもある。「新聞に載っていた小尻さんのご両親のコメントを読んで、何年たっても忘れない、死を無駄にしたくないというご遺族の思いは脱線事故と同じだと感じた。世の中には多様な考えを持った人がいて、お互いに認め合う世の中を作っていくことが必要だと思います」と話した。
事件の起きた午後８時１５分には、池内文雄・朝日新聞大阪本社代表ら関係者約８０人が支局３階にある事件資料室で黙祷（もくとう）した。
広島県呉市の小尻記者の実家では法要が営まれ、遺族のほか横井正彦・朝日新聞大阪本社編集局長らが参列した。
父の信克さん（８２）と母のみよ子さん（７９）は昨年の夏から、同市内の福祉施設でデイケアサービスを受け始めた。体調がすぐれないこともあり、命日の墓参りは今回初めて取りやめた。信克さんは「事件に進展がないのは悔しい」と話し、みよ子さんは「何年たっても同じ気持ちです」と涙を浮かべ、言葉を詰まらせた。
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http://www.asahi.com/national/update/0503/OSK201005030052.html
言論の自由考える５・３集会に６００人 朝日労組主催
2010年5月3日20時50分
朝日新聞阪神支局襲撃事件を機に、言論や報道の自由を考える場として始まった「５・３集会」（朝日新聞労働組合主催）が３日、「政権交代、変革が問うもの〜何を伝え、どうあるべきか」をテーマに、兵庫県尼崎市のアルカイックホール・オクトで開かれた。約５８０人が全体で４時間超の討議に耳を傾けた。
今年で２３回目。民主党衆院議員の小宮山洋子氏、ノンフィクション作家の佐野眞一氏、松原隆一郎・東京大大学院教授が、歴史的な政権交代の後も続く社会の閉塞（へいそく）感と言論状況について議論した。
小宮山氏は「試行錯誤が最近では錯誤錯誤となり、心配をおかけしている」と鳩山政権の迷走ぶりを認めたうえで、政治報道の中心が自民政権時代と同様に政策より政局に偏重していると指摘。「メディアにも『政権交代』が必要でないか」と注文した。
佐野氏は、社会に変革を迫るキャンペーン記事が物足りないとし、「かつては世の中の動き方がわかる『窓』だった新聞が『壁』になってきているのではないか」と警鐘を鳴らした。松原氏は「長い目で政権交代を評価する視点も必要だ」との見方を示した。
前半では「若者は、なぜ新聞を読まないか」をテーマに現役大学生３人が意見を交わした。報道を巡る相次ぐ訴訟が萎縮（いしゅく）を生んでいるのではないかという懸念が示され、「たとえ組織がガタガタになっても思想・信念を貫くメディアであってほしい」といった注文が出た。
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