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〈総連第20回全体大会〉 小泉純一郎自民党総裁の祝賀メッセージ

 このたびの朝鮮総連第20回全体大会開催に際し、自由民主党を代表して、祝意とごあいさつを申し上げます。

 私は、22日、平壌を訪問し、金正日国防委員長との間で日朝首脳会談を行いました。

 今回の首脳会談においては、金正日委員長との間で、日朝関係や核、ミサイル等北東アジア地域の平和と安定にかかわる安全保障上の問題等につき、大局的かつ率直な議論を行いました。この中でも、とくにみな様に対して以下の4点をご紹介したいと思います。

 第1に、今回の首脳会談の結果、今後の日朝関係を進めていくうえで、日朝平壌宣言がその基礎であり、同宣言を双方が誠実に履行していくことが再確認され、国交正常化に向けて、互いに努力していくことを申し合わせました。

 第2に、日朝間の重大な懸案の一つであった拉致問題について、一部とはいえ被害者ご家族の帰国が実現し、また、安否不明者の真相究明につき、白紙に戻し、直ちに調査を再開するとの約束がなされるなど、一定の前進が得られました。

 第3に、わが国として、国際機関を通じ、食糧25万トン及び1000万ドル相当の医薬品等の人道支援を行う考えであることを表明しました。

 第4に、私は、在日朝鮮人の方々に対して、差別などが行われないよう、友好的に対応する考えを伝えました。

 わが国と朝鮮半島は、歴史的、地理的に密接な関係にあり、朝鮮半島の安定、わが国と同半島との良好な関係は、わが国自身の安全保障、北東アジア地域の平和と安定に極めて重要な意味を持ちます。このような観点から、今回の首脳会談で得られたこれらの成果は、わが国を含む北東アジア地域における安全保障環境の改善に資するものであったと考えています。

 私は、今回の首脳会談の結果を踏まえつつ、日朝間の諸懸案の解決に向け早期に具体的な前進を図り、もってわが国と朝鮮半島との更なる関係の改善、ひいては日朝国交正常化の実現に向け、最大限努力を払っていきたいと考えています。

平成16年5月28日

自由民主党総裁
小泉純一郎

[朝鮮新報 2004.5.29]