笑顔でファンと握手する蝶野=大阪市内のホテル
プロレスラーの“黒のカリスマ”蝶野正洋(46)が3日、大阪市内のホテルで、自身が展開するブランド「アリストトリスト」の新作販売イベントを行った。用意された部屋では収容しきれないほどのファンが来場し、蝶野も「予想以上」とビックリ。笑顔でサインや写真撮影に応じていた。
3月のゲームソフトとのコラボ興行以来リングから遠ざかっているが、そんな“浪人”だからこそ見えてきたものもある。「プロレスは時代の中での“大衆娯楽”としての役割を、もう一度ちゃんと担うべき」と主張する蝶野。そのためには、若い世代がプロレスに触れるきっかけが足りない。「選手たちの頑張りを多くの人に見てもらえるように、(プロレスを取り巻く)環境を見直したい」と力を込めた。
テレビ出演や著書出版など、次々と活躍の場を広げている蝶野だが、ファンの間では“現場復帰”を求める声も多い。その話題を向けられると「そろそろ(プロレスに関しての)情報収集を始めようかな、という時期」と、秋ごろを見据えての“助走”に入ることを示唆。一方で、一部で噂されている9日のIGF・大阪府立体育館大会への来場については「それは(来場は)ない。今回はノータッチ」と完全否定していた。
(2010年5月3日)